メンズサイズのロイヤルオークの中で、最も安価といった印象だったのが、この15000STだといえます。
実際、ノーチラスが「かなりな上昇」となっていた2018年時点でも15000STは100万円以下で購入可能。2018年5月時点で、白文字盤は約98万円という水準だったのです。
なぜ、15000STがこういった価格帯だったかというと、33mmというサイズが理由だったといえます。
特に2000年代中盤から、2010年代前半にかけて「ケース経の拡大」というトレンドが高級腕時計にはあったため、2018年といった時期、33mmというサイズは、まだ「小さい」という感覚が抜けていなかったのでしょう。
しかしながら、現在の感覚では33mmのメンズサイズは無視されるような存在感ではありません。むしろ、一時期流行った大きなサイズのモデルのほうが“不人気”といった感覚となっているぐらいかもしれません。
また、2018年5月時点では、ロイヤルオークは「やっと値動きする状態」になったばかり。その時期、値動きしていたのは15400STぐらいといっても過言ではなく、この15000STのような世代は、まだほとんど動いていなかったわけです。
けれども、2021年の今となっては、ロイヤルオークの状況は「ずいぶん高くなった」ということになっています。
実際、2018年1月時点で約176万円だった15400ST.OO.1220ST.02は、今や約467万円。全くもって価格帯が変化しているわけです。
そして、特に凄いと感じられるのが、「青文字盤」という要素。青文字盤といえば、ロイヤルオークとノーチラスのメインカラーという印象ですが、近頃ではそれに限らず「青文字盤」ということが高値という傾向があります。
そのため、この15000STの青文字盤の水準は、かつての15000STに対するイメージでは考えられないぐらいの状態へと変化しています。
2019年7月時点で、この青文字盤の15000ST.OO.0789ST.05は135万円という水準でしたが、2021年7月の今となっては約285万円に達しているのです。
オーデマピゲロイヤルオーク15000ST.OO.0789ST.05の価格比較
時計名 | 状態 | 2019年7月の安値 | 期間 | 2021年7月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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オーデマピゲ ロイヤルオーク 15000ST.OO.0789ST.05 |
中古 | ¥1,350,000 | 2年 0ヶ月 |
¥2,856,000 | 1,506,000 | 211.56% |