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約13年ぶりの100万円以上という水準、ミルガウス黒文字盤116400GV

日本において「ロレックスブーム」といわれていたのは、1990年代後半から2000年代前半といった時期ですが、その頃「最もすごい」とされていたのが、4桁世代のスポーツロレックスであります。

中でも、ミルガウスは、当時シリーズが廃止されていたため、幻のモデルといった感覚で、筆者を含め、多くの人にとって憧れのモデルでした。

そして、そういった声にロレックスが応えたのか、2007年にミルガウスは電撃的な復活を遂げます。

その際発表されたのが、116400と116400GV。ちなみに、Zブルー文字盤だけは2014年に、後から追加されています。

ミルガウスデビュー時に、最も高かったのが116400GVだったわけで、2007年時点の新品実勢価格は180万円程度といったところでした。

デビュー翌年の2008年にはそれよりも落ち着いたのですが、6月時点の新品実勢価格は、それでも約158万円(安い順の5社平均値)という様子。当時一番人気だった、SSデイトナの黒文字盤(116520)が143万円程度だったため、それよりも高かったわけです。

それが、2008年9月にリーマンショックが発生したことにより、116400GVは大暴落。同年12月には約65万円(安い順の5社平均値)という新品実勢価格となってしまったのです。

ですから、同じ2008年でも、6月は約158万円、12月は約65万円と、びっくりするほど変化していたのが、この116400GVだったわけです。

そして、その後はアベノミクスにより、リーマンショック後に下落した腕時計の多くが上昇したのですが、不思議とこのミルガウスはあまり値動きしないという様子のままでした。

それは、2017年春頃になっても同様。アベノミクス以前の中古水準が約50万円(2012年1月)だったのに対し、2017年3月時点は約55万円にすぎませんでした。

ただ、その後、116400GVは徐々に値動きするようになり、2018年8月には約71万円という水準に到達。これは、リーマンショック直後である、2008年12月の新品水準を上回ったという大きな値動きだったのです。

そして、それから約3年が経過した今、再びこの116400GVに転換点となる値動きが起きています。

それこそが、現在の中古ボトム価格が100万円以上となっているという点です。

この116400GV(黒文字盤)は、リーマンショック後に新品約65万円という水準になってから、一度も中古ボトム価格が100万円以上となることがなかったわけです。今回の100万円以上という水準は、リーマンショック前の時代、すなわち2008年8月以来、約13年ぶりの出来事だといえます。

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