お知らせ
斉藤由貴生は、本を執筆中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。新刊は、早ければ2021年12月頃に発売される予定です。
クロノメトロゴンドーロ5098P-001
以前から、お得感のあるプラチナパテックフィリップとして紹介している、クロノメトロゴンドーロ。
この5098P-001の相場変遷は、まるでロレックスのミルガウスのようだといえ、デビュー当初は「高嶺の花」といったキャラクターだったのが、今や「安価(相対的に)」といった状況になっているという点が共通しています。
ちなみに、ミルガウス116400GVも、この5098P-001もデビューしたのは2007年と同様。2007年に“何かがあった”というわけではありませんが、面白い偶然だと思います。
さて、そんな5098P-001ですが、現在水準はどうなっているかというと、253万円という状況です。
これは、2020年5月水準よりも5万円ほどの値下がりでありますが、「あまり変わっていない」と表現できるでしょう。
ただ、この「変わらなかった」というのは、今のパテックフィリップ事情においては重要であります。
というのも、先日お伝えしたとおり、今やカラトラバの5169J-001が270万円台という水準に達しているからです。
となると、もうお気付きのとおり、この5098P-001、なんと今、プラチナではないK18の手巻きカラトラバよりも安価という状態なのです。
かつての常識では、プラチナパテックという存在は、まさに「憧れ」といったキャラクターで、その価格帯は「K18とは比べ物にならないほど高い」というのが当たり前でした。
しかし、今やエントリーモデルに位置する5196J-001が約277万円という状況である一方、この5098P-001は253万円で購入可能。
つまり、プラチナモデルのほうが、24万円ほど安く買えるのです。
さらに、これら2本は「同世代」であります。『1世代前のプラチナモデルと、新しいYGとの比較』といった条件ですらありません。
むしろ、2004年デビューの5196よりも、5098P-001のほうが新しいわけで、内容的にも「上級モデル」というポジション。
そうであるにもかかわらず、5098P-001が5196J-001よりも24万円安価というのは、少し前では考えられないことだと思います。
パテックフィリップクロノメトロゴンドーロ5098P-001の価格比較
時計名 | 状態 | 2020年5月の安値 | 期間 | 2021年10月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ クロノメトロゴンドーロ 5098P-001 |
中古 | ¥2,585,000 | 1年 5ヶ月 |
¥2,530,000 | -55,000 | 97.87% |