お知らせ
斉藤由貴生は、本を執筆中のため、しばらくの間、短い文章でお伝えさせていただきます。新刊は、早ければ2021年12月頃に発売される予定です。
ノーチラス 5800/1A-001
今年といえば、春頃からノーチラス上昇が目立っていますが、レアモデルはどうなっているのでしょう。
今回取り上げる、5800/1A-001は2005年に登場したミディアムサイズのノーチラス。3800/1Aの後継モデルであります。
2005年前後といった時期に、ノーチラスは世代交代をしていったわけですが、この頃から「裏スケ」が当たり前に。もちろん、2006年に登場した5711/1Aも裏スケです。
しかし、裏スケ化されたノーチラスは、それまでの独特な「2ピース構造」ではなくなってしまいます。本来、ノーチラスの「耳」は、きちんとした機能をもっていたのですが、3ピース構造になってからはデザイン遺産だといえるでしょう。
この5800/1A-001も裏スケ仕様なのですが、なんと2ピース構造が採用。ですから、レア要素が高いノーチラスであるのです。
ちなみに、2005年前後という時期はノーチラスにとって転換期でしたが、そのためか、生産期間が短いモデルがこの5800/1A-001を含めて3つあります。
それらは、
でありますが、いずれも生産年数が短いだけでなく、ノーチラスファンにはたまらないレア要素を兼ね備えているわけです。
そのため、5800/1A-001は、2017年頃まで5711/1A-010よりも高い相場となっていた傾向があったのですが、2019年以降、5711/1A-010の値動きが活発化した後は、「5800/1A-001のほうが安価」という状態になっていました。
そして、そういった状況は2021年になっても続いていたといえるのですが、11月の今になって、久々に5800/1A-001のほうが高い状況に戻っているのです。
パテックフィリップノーチラス5800/1A-001の価格比較
時計名 | 状態 | 2020年3月の安値 | 期間 | 2021年11月の安値 | 変動した額 | 残存価額 |
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パテックフィリップ ノーチラス 5800/1A-001 |
中古 | ¥6,480,000 | 1年 8ヶ月 |
¥14,800,000 | 8,320,000 | 228.40% |