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3年前までは安かったアンティーク、ロレックス『サブマリーナ』16800(フチあり)

この時計が生産されたのは1980年代なのですが、当初よりサファイアクリスタルを採用しているという点や全体的なデザインは16610に似ていて、近代的な印象。

しかし、時代的には“アンティーク”と呼ばれる世代のモノで、この近代的デザインのサブマリーナと“アンティーク”な見た目のスポロレは同じ時代に売られていました

当時としては、プラ風防の4桁リファレンスのデイトナやエクスプローラと比べて、「新しく」見えたであろうこの16800

定価も16800が高く、おそらく現役当時は最も「ありがたがられた」存在だと思います。

しかし、今となっては4桁リファレンスの見た目のほうが珍しく、「ありがたみ」がある存在

そんなわけか、青サブなどが急激に値上がり状態だった2013年夏ごろでも、35万円と比較的安かった16800

ただ、16800はかつてより“アンティーク”扱いされる時計。

実際、フチ無し仕様の文字盤も存在するのはまさに“アンティーク”っぽい要素です。

けれども、ロレックスファン以外には16610と違いが分かりづらいため、アンティークとしては安い方。

実際、現在までに約20万円も値上がりしていますが、約55万円という価格は現在の16610とそんなに差があるわけではありません。

16610と同じ相場なら、より希少な16800を選んだほうがお得感があるように感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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