腕時計投資新聞

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昔は中古でも50万円以上のイメージ、フランクミュラー『コンキスタドール』8002SC

今のコンキスタドール40万円を切る相場

これは同じくステンレスブレスレットを装着したカサブランカとほぼ同じ水準です。

かつてコンキスタドールは、高い時は中古で60万円台以上というのも当たり前、安くても50万円以上はするといったイメージ。

要するにヨットマスターロレジウムのように、一般的なスポロレより頭一つ高いという高級価格帯のスポーツモデルだったのです。

パネライとともに2002年からブームとなったフランクミュラー

パネライはおろか、ロレックスよりも最低価格が高いというイメージだったフランクミュラー。そのスポーツモデルともなれば、ロレジウムと同価格帯となるのも当時の常識としては非常に納得。

コンキスタドールにはブレスレットモデルと独特な形状のラバーベルトが存在するのですが、ブレスレットモデルはラバーより高いのが当たり前でした。

また、コンキスタドールの『8002』にはレディースも存在。他のブランドの時計と同じくレディースサイズの相場は安いため、安いコンキスタドールを発見したと思ってもよく見ると女性用だったりします。

しかし、この記事のコンキスタドールはステンレスブレスレットが装着された男性用。

つまり、かつて高かったモデルそのものなのです。

それが今や30万円台後半

これ、パネライの中で最も安い価格帯に位置するルミノールベースとほぼ同じ。

まして最近だと、同じフランクミュラーカサブランカ(白文字盤)よりも安いのが、黒文字盤のコンキスタドールです。

なお、コンキスタドールには様々な文字盤が存在。

中でも8002SCの黒文字盤は、主力デザインで人気のあるタイプでした。

それが2008年から約8年間をかけて10万以上という値下がり状態。

同じく2002年に爆発的ヒットを放ったパネライも2008年以降安値となりましたが、それは一時的なもので現在では相場が持ち直しています。

一方、値下がり状態が続いているフランクミュラー

かつての状態を見ると、今の相場はお買い得のようにも見えますが、コンキスタドールが今後どういう相場になるかによって本当にお買い得だったかどうかが分かるでしょう。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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