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2016年8月28日更新

雲上時計|腕時計の基礎知識

雲上時計とはパテックフィリップオーデマピゲヴァシュロンコンスタンタンのことを指す。『三雲時計』『三雲ブランド』『世界三大腕時計』などとも呼ばれる。この呼び名は90年代後半から始まったロレックスブーム以前から存在する。それまで高級腕時計に関心がなかった多くの人を腕時計の世界に取り込んだのは90年代後半のロレックスブームによる功績が大きく、それ以降は様々な愛称や名称が生まれた。しかし、この『雲上時計』という言葉はそれ以前から存在し、腕時計ファンのみならず富裕層に知られた言葉である。

これらブランドはマニュファクチュールであるのはもちろんのこと、永久カレンダー・ミニッツリピーター・トゥールビヨンという高価な複雑時計をすべてラインナップしている。また、シンプルな2針の手巻きモデルでもムーブメントの作りこみや美しさに定評があり高価で取引されることが多い。

パテックフィリップ

雲上時計の中で最も存在感があるブランド。

車に例える場合、“ロレックスがメルセデスベンツ、パテックフィリップはロールスロイス”と表現されることが多い。パテックフィリップは「親から子へ」というキャッチフレーズの通り、永久メンテナンスを謳っている。よって、どんなに古くなろうとも部品の供給やメンテナンスの受付を継続しつづけ、親子数代に渡って腕時計を家宝として受け継ぐということが可能である。永久メンテナンスを実施しているメーカーは少なく、例えばロレックスの場合などは生産終了から20年で部品の供給がストップするといわれている。なおパテックフィリップはどこのグループにも属さない「独立系」である。

オーデマピゲ

今やロイヤルオークのイメージが強すぎるといって良いほど強いオーデマピゲ

ロイヤルオークは1970年代に登場したスポーツモデルであり、同時期にはこれと同じくジェラルドジェンタがデザインした「ノーチラス」がパテックフィリップから登場している。「ノーチラス」は登場から2005年までの約30年間の間、シンプルな3針のみのラインナップを貫き通してきたが、ロイヤルオークはクロノグラフや永久カレンダー搭載モデルなど、かねてよりラインナップは多岐にわたる。オーデマピゲパテックフィリップと同じく「独立系」である。

ヴァシュロンコンスタンタン

ヴァシュロンコンスタンタンは2000年代中頃までバセロンコンスタンチンを正式名称としていた。

創業は1755年と雲上時計の中で最も古い。しかし、古い創業年とは裏腹に知名度のある「オーバーシーズ」は1996年に登場した比較的新しいモデルである。パテックフィリップオーデマピゲが独立系であるのに対し、ヴァシュロンコンスタンタンはリシュモングループの一員である。

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