年次カレンダーという永久カレンダーメカニズムを搭載しているのにもかかわらず、5035は最近安値の傾向です。
しかし、この5146は140万円以上の値上がり。
この5146、文字盤の配置バランスも、アラビア数字も、スレートグレーの文字盤も非常にかっこいいと思います。
よって、140万円値上がりしてもおかしくないだろうという内容。
ただ現在価格の約320万円という数値、実はアクアノートの金無垢+ラバーと同じ値段です。
320万円といわれると、確かに高い腕時計であるということに変わりはないですが、3針のアクアノートと同じ値段でこの年次カレンダーが買えるとなると、お買い得な感じもします。
これ、5035では無かった機能のムーンフェイズとパワーリザーブインジケーターを搭載。
しかも配置バランスがよく、かなりかっこ良い印象。
年次カレンダーというと現行モデルの5396か初代の5035の印象がありますが、この5146も忘れてはいけません。
5035の時代は“年次カレンダー”というとそれしかなく、パテックフィリップの中で年次カレンダーは1つのモデルを指すというイメージがあります。
つまり、新しいモデルである5396が出たら5146は生産終了というように想定するのもおかしくはありません。
しかし、年次カレンダーは現在この5146と5396の他にも様々なモデルが存在。ノーチラスにも年次カレンダーを搭載したモデルが存在します。
ということで、ラインナップが随分と増えた年次カレンダー搭載のモデルの全部を把握するのはよほどの時計ファンでないと困難でしょう。
5146は2011年に約180万円という値段で販売されていたわけですが、プチコンプリケーションとしては安めかつ年次カレンダーという永久カレンダー機構を搭載したモデルでその値段はかなり安かったといえます。しかも、見た目もかっこよく、希少なスレートグレー文字盤搭載モデルですから、安いという印象はなおさら強くなります。
ということで、そういう価格で見かけたら買わないほうが機会損失というのがこの5146の事例です。
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