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現在相場考察

高い水準を保っている、ノーチラス3712/1A-001

2023年1月11日更新
パテックフィリップのノーチラス3712/1A-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年9月の安値と2023年1月の安値を比較し現在相場を考察。この1年4ヶ月での変動は518万5400円の値上がりだった。

ノーチラス 3712/1A-001についての考察(2023年1月)

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ノーチラス初のコンプリケーションモデルである3712/1A-001は、2005年に登場してから1年で廃盤となった経緯があります。

生産期間が1年程度という短さだけでなく、3712/1A-001には、

  • 2ピース構造
  • 耳が平行
  • という特徴が存在。まさに、ノーチラスファンにとってグッとくる内容となっているわけです。

    2ピース構造といえば、2022年に登場した5811/1G-001から「2ピース構造への回帰」という雰囲気がありますが、この3712/1A-001はそれに加えて「耳が平行」という特徴が存在します。

    そのため、「コンプリケーション」という近代的な要素を持ちながらも、どことなく違った印象がこの3712/1A-001にはあり、なんともいえない特別さを放っているといえるわけです。

    そんな3712/1A-001は、以前から「抜きん出て高い」という価格帯に位置し、見た目がそっくりな5712/1A-001とは明らかに違う相場となっている経緯があります。

    SSノーチラスが2000万円以上となったのは2022年になってからという印象がありますが、この3712/1A-001については、2021年9月時点で2000万円以上に到達していました。

    そして現在、3712/1A-001約2695万円となっており、2021年9月水準を約518万円上回っている状態となっているのです。

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    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2021年9月
    の安値
    2023年1月
    の安値
    変動額 残価率
    パテックフィリップ
    ノーチラス
    3712/1A-001
    中古 1年
    4ヶ月
    ¥21,780,000 ¥26,965,400 5,185,400 123.81%

    なお、3712/1A-001は2022年の2月中旬から12月頃まで、3000万円以上となっていた形跡があります。

    現在水準はそれと比べると値下がり状態であるものの、2022年1月水準よりは『高い』わけです。

    近頃、2005年前後デビュー世代のノーチラスは、2021年12月水準と同程度といった状態が見られるため、それとら比べると、この3712/1A-001“高い水準を保っている”といえる状態だといえます。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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