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雑誌「リベラルタイム」2月号に寄稿しました。斉藤由貴生自ら執筆した文章が2ページに渡って掲載されています。ぜひお買い求めください!
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ノーチラス初のコンプリケーションモデルである3712/1A-001は、2005年に登場してから1年で廃盤となった経緯があります。
生産期間が1年程度という短さだけでなく、3712/1A-001には、
という特徴が存在。まさに、ノーチラスファンにとってグッとくる内容となっているわけです。
2ピース構造といえば、2022年に登場した5811/1G-001から「2ピース構造への回帰」という雰囲気がありますが、この3712/1A-001はそれに加えて「耳が平行」という特徴が存在します。
そのため、「コンプリケーション」という近代的な要素を持ちながらも、どことなく違った印象がこの3712/1A-001にはあり、なんともいえない特別さを放っているといえるわけです。
そんな3712/1A-001は、以前から「抜きん出て高い」という価格帯に位置し、見た目がそっくりな5712/1A-001とは明らかに違う相場となっている経緯があります。
SSノーチラスが2000万円以上となったのは2022年になってからという印象がありますが、この3712/1A-001については、2021年9月時点で2000万円以上に到達していました。
そして現在、3712/1A-001は約2695万円となっており、2021年9月水準を約518万円上回っている状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年9月 の安値 |
2023年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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パテックフィリップ
ノーチラス 3712/1A-001 |
中古 | 1年 4ヶ月 |
¥21,780,000 | ¥26,965,400 | 5,185,400 | 123.81% |
なお、3712/1A-001は2022年の2月中旬から12月頃まで、3000万円以上となっていた形跡があります。
現在水準はそれと比べると値下がり状態であるものの、2022年1月水準よりは『高い』わけです。
近頃、2005年前後デビュー世代のノーチラスは、2021年12月水準と同程度といった状態が見られるため、それとら比べると、この3712/1A-001は“高い水準を保っている”といえる状態だといえます。