そして、このパシャ38mm、ラインナップがいくつかあり、仕様違いによって相場も異なるという腕時計なため注意が必要です。
例えば、この3針モデルをとっても、
の違い、
の違い、
の違いが存在します。
最も安い傾向なのは『グリッドなし+革ベルト』という仕様で、最も高い傾向なのは『新グリッド+ステンレスブレスレット』の仕様。
同じステンレスブレスレット同士の比較でも、現在の相場をざっくり言うとグリッドなしは20万円台前半、新グリッドは上記の通り30万円程度という感じです。
昔からパシャ38mmはグリッドありとなしの価格差が結構ある傾向なのですが、新グリッドは特に高いのです。
この“新グリッド”、いつ出たモデルなのかというと2003年製造のモデルから。
当時はパネライが世界中で流行り始めた時期で、同じリシュモングループのカルティエも『デカアツ』というパネライのテイストを取り入れ始めた時期だったのです。
フラットな印象がある旧グリッドと比較して新グリッドはだいぶ立体感がある印象です。
ちなみに、グリッド付きのパシャ38mm、浜崎あゆみさんが愛用の腕時計として注目された時期がありますが、実際に愛用しているのは32mmのホワイトゴールドブレスレット仕様のモノ。これは、ミスパシャなどの女性用ができる前から高級ラインのみに存在する女性専用のパシャシリーズです。
2003年というと、もう10年以上も前ですが、腕時計の世界で2003年というと比較的最近というイメージ。
また、このパシャ38mmシリーズは90年代に製造された個体が多いため、2003年以降の製造モデルは“新しい”という印象になるのです。
そんなわけで昔から高めの相場だったパシャ38mmの新グリッドモデル。
ロレックスが全体的に安かった2010年でも37万8000円という価格です。
そして、ロレックスが全体的に高くなった今、その頃から比較すると約7万円の値下がり。
値下がりしたとはいえ、、他のパシャ38mmと比べるとまだまだ高いこの時計。
先日、このモデルより高級なフレデリックピゲ搭載のクロノグラフが30万円を切る価格で売られていることをお伝えしましたが、それよりも高いというのがこの新グリッドモデルなのです。
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