長寿モデルというように、パワリザといえば、まさにPAM00090のイメージですが、それに対して青文字盤+チタンというマニアックな仕様があったのです。
ただ、当時としては、
という組み合わせはパネライの一つのイメージなので、こういうモデルがあるのは普通のこと。
例えば、40mmのルミノールマリーナであれば
というランナップがありました。
ただ、このパワリザーブに関しては白文字盤の展開はありません。
もともと青文字盤といえば、サテンは標準でもチタンを採用しているというわけではありませんでしたが、この時計のデビューと同じく2001年より、青文字盤+サテンの組み合わせは、チタン仕様という傾向になってきました。
また、これ以前までルミノールマリーナは、
というすみ分けがありましたが、それが消えたのがこの2001年からのこと。
さらに、それまで40mmにしかなかったブレスレット仕様も44mmに加わります。
この頃といえば、ちょうどパネライが注目され始めた頃。
その際の主力ラインナップといえば、1番は40mmのブレスレット仕様で、その後に44mm手巻きのルミノールマリーナやベースが続くという感じ。
サブマーシブルやGMT、そしてこのパワリザーブはどちらかというと、変わり種的なモデル。
で、その変わり種という扱いの中の“さらに”変わり種が青文字盤なのです。
そういうわけでこの時計、ほとんど知っている人はいないのではないでしょうか。
実際、流通量もかなり少なめのこの時計。
相場も2013年から大きく変わったということもなく、比較的安定した時計です。
パネライのパワーリザーブといったら、黒文字盤のイメージですが、それと全く同じデザインで『青文字盤+チタン』を楽しめるのがPAM00093の良さでしょう。
限定というわけではないのですが、かなり少ない流通と知られていない時計ということから、どことなく、パテックフィリップの日本限定青文字盤のような「いつものと違う時計」という雰囲気があります。
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