ダイヤモンドで表現された、パネライ独特のアラビア数字。
単に、12・3・6・9とバーインデックスがダイヤモンドというシンプルな演出ですが、そのシンプルが逆にものすごい存在感を醸し出しています。
文字盤がダイヤモンドだからケースが金無垢になるのかとおもいきや、普通のステンレス。
しかも、ルミノールベースというパネライラインナップの中ではエントリーモデルにこの豪華仕様が存在するという面白さ。
確かに、高級なモデルですから、他のモデルより豪華な箱が用意されていたり、通常のルミノールベースとは異なり、Dバックルが装着されているなど、差別化された部分も一応あります。
しかし、普通のモデルとの最も大きな差は何かと考えると、文字盤以外に大きな差は見当たりません。
ですから、普通のルミノールベースにダイヤモンド文字盤を装着してしまえば、これに様変わりするはずなのです。
もっとも、ダイヤモンド文字盤の入手は現実的ではありませんが、面白いのは単に文字盤が違うだけで、プラス150万円の価値を生み出すという点です。
そう、通常の黒文字盤ルミノールベースは高い時期でも50万円程度。それに対して、このダイヤ文字盤仕様は約200万円です。
よって、文字盤代が150万円ということ。
また、同じくダイヤ文字盤で、バーインデックスのダイヤ加工方法が異なるPAM00030のほうはこの時計よりもう少し高い相場です。
いくらダイヤが高価だといっても、文字盤がびっしりダイヤモンドでうめつくされ、しかも金無垢ブレスレットまで装着しているブルガリブルガリは現在100万円以下。
つまり、150万円の付加価値は、文字盤だけの資産価値というわけではなくこのPAM00130というモデルに付けられた価値そのもの。
文字盤の差で、付加価値が一気に上るというのは、ロレックスのティファニーダブルネームのような感覚に近いでしょう。
ダイヤ文字盤はパネライが流行り始めた初期から、抜群の存在感を誇っていました。
ちなみに、PAM00030は98年から2005年まで作られていましたが、このPAM00130は2002年と2005年のみの販売。
いずれにしても、これだけ存在感のあるルミノールベースのダイヤモンド仕様、10年以上前に生産終了となり、数の上限が決まっている状態です。
ということで、需要>供給となりやすく、知名度もあるのがこの時計の良さ。
これだけの内容ですから値上がりかとおもいきや、2010年のパネライが全体的に安い時期と比べて、なんと値下がり傾向です。
とはいえ、いつの時代も200万円前後というのがダイヤ文字盤のパネライの相場感覚。
よって、パネライを買うなら、いっそのことコレを検討するというのもアリでしょう。
なんといっても、
ということにつきるのがこの時計です。
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