前回、このパンテールをお伝えしたのは2016年8月と、7年も前なのですが、その際どういった趣旨で紹介したかというと「モテ時計はこれかも」という内容でした。
2016年当時、インスタなどを見ていると、エルメスのバーキンを持った女性のパンテール率が高い傾向がありました。
そういった事情があるため、「男性がパンテールをつけていると女性目線で親近感が湧くのでは?」という記述をしたわけです。
そして、2016年当時、パンテールのメンズサイズの中古相場は安く、LMクォーツのW25032P5は約12万円で購入可能でした。
2016年頃でも「12万円程度」の腕時計は、高級腕時計としては“安い”と感じられたため、「モテ時計」が欲しいというニーズには、ちょうどよい予算感なのではないかとも思った次第であります。
さて、そんなパンテールですが、現在の中古相場はどうなっているかというと、なんと驚くべき状況がみられます。
2016年時点で約12万円といった価格帯だったW25032P5は、今や約35万円。
7年前と比較して23万円もの上昇となっているわけですが、この上昇額は当時の本体価格をゆうに超えるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年8月 の安値 |
2023年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
パンテール W25032P5 |
中古 | 7年 2ヶ月 |
¥126,300 | ¥358,000 | 231,700 | 283.45% |
このW25032P5の7年における値動きは、なんと2.8倍ということになるわけで、「モテ時計」という安易な理由で気軽に買ったならば、予想外のリターンを得る結果となったことだと思います。
もちろん、この約35万円という売値が、イコール買取価格となるわけではないでしょう。ただ、それにしても7年前に12万円程度で買っていたならば、今、買った金額以上で売るという難易度は高くないといえます。
2021年以降、カルティエの中古相場が上昇するという傾向がありますが、そういった値動きは、パシャ、サントス、タンクのみならず、男性用パンテールといった比較的マニアックなモデルにまで波及したわけです。