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168000という存在は分かりづらく遅れて値上がり、ロレックスサブマリーナ168000

本記事の過去価格と同じ時期の16610の相場は40万円以上という感じ。

2012年ごろまで30万円以下が当たり前だった1661040万円以上になっている、というのはその頃すでに10万円以上の値上がり状態だったことを示しています。

そして、16610より希少な168000が同時期に約30万円、すなわち16610より約10万円安かったというのはどう考えても安すぎるのです。

なぜそんなに安かったのか。

その理由は先程書いたように、168000が“分かりづらい”モデルだから注目されづらかったのでしょう。

しかし、遅れたもののその後168000はしっかりと値上がり。現在では50万円以上と16610よりも若干高い相場となっています。

ちなみに、16800016610の違いは搭載するムーブメント。168000は1989年に16610が登場する前、1988年前後の数年間のみ作られた比較的少なめのモデル。同じく1988年前後のわずか数年間だけ作られた希少モデルとして有名なエクスプローラ2の16550があります。

16550は希少アイボリーダイヤルが存在していたり、16570とのデザイン差が分かりやすいため、それと比べても高値の傾向

しかし、16800016610と見た目の差が無いに等しいぐらい乏しいため、生産年数が短い希少モデルの割には16610との相場差はあまりない傾向です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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