今回の記事の上にある個体は「ほぼ新品」という評価にもかかわらず“訳あり”と注がついています。
その理由は「並行輸入品のため日本で修理サービスが受けることができず、部品が手に入らないかも」という内容。
フランクミュラーが日本代理店経由の“正規品”しかメンテナンスを受け付けないというのは以前より有名な話ですが、それが最近では“訳あり”扱いされるということは、パーツ未供給によるトラブルが増えてきたということなのでしょうか。
ちなみに、バッチリメンテナンスが受けられる(=パーツ供給の心配がない)個体はその3万円高で売られています。
2852という小ぶりなサイズ、さらにピンク文字盤ときたらカサブランカの中でもあまり人気のある組み合わせではなく、30万円台後半という値段だと、5850サイズ+黒文字盤あたりが今の相場という感じ。つまり、ちょっと高いという印象です。
しかし、それでも“正規品”の2852ピンク文字盤はすぐに売れてしまうでしょう。
かつて高かった腕時計が、これだけ安値になってきているというのは、特異なメンテナンス体制による部分が大きいでしょうが、これが解消されればフランクミュラーの中古相場は今よりまともなものとなり、結果的に新品も売れやすくなるのだと思います。
ETAポンなどと揶揄されることもあるカサブランカですが、実物は非常に美しく、30万円台前半で買えるのならかなりお買い得とも思えるだけに、今の環境はかなりもったいないと感じます。
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