2000年にムーンフェイズとともに「上級スピードマスター」として登場したブロードアロー。
ムーンフェイズがWGベゼルという高級要素を持っていたのに対し、こちらはフレデリックピゲベースムーブメント搭載という“内容面での高級”であります。
2016年頃まで、このブロードアローとムーンフェイズは、どちらも30万円前半といった水準だったわけですが、2018年からムーンフェイズが上昇。
それからは、ムーンフェイズのほうが高値という傾向が見られます。
このブロードアロー3551.20の兄弟的モデルといえる白文字盤のムーンフェイズ3575.20は、2019年時点で40万円以上という水準に到達。
ブロードアロー3575.20が40万円台になったのは2022年になってからですから、ブロードアローのほうがだいぶ安い状態だったといえます。
そして、このブロードアローが40万円台到達となった2022年5月において、ムーンフェイズの3575.20は約56万円という水準に達していたわけです。
ですから、ここ5年ぐらいの間において、ブロードアローとムーンフェイズとの間には大きな相場差があったといえます。
しかし今、久々に両者の“差”がほぼ無いという状態が見られます。
現在、ブロードアローの3551.20が60万円以上という水準に達し、ムーンフェイズ水準に追いついたのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年5月 の安値 |
2024年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オメガ
スピードマスター ブロードアロー 3551.20 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥433,000 | ¥627,000 | 194,000 | 144.80% |
ここ2年の値動きといえば、「2022年春に急上昇⇒その後下落」という印象があり、過去最高値は2022年2月3月といった時期という傾向があります。
しかしながら、オメガについてはそういった例があまりなく、「ずっと値上がり状態」というケースが多いといえます。
先日、ムーンウォッチの3570.50が50万円以上という水準に達したことをお伝えしましたが、3570.50も「ずっと上昇傾向」という状態。
そして、このブロードアロー3551.20もまた、ずっと上昇傾向。現在水準は2022年5月に対して、約19万円高となっているわけですが、これは過去最高値といって差し支えないといえます。
一方、これまでこのブロードアローよりも高値となっていたムーンフェイズの3575.20は、2022年9月水準と大きく変わりないという状態。
ムーンフェイズは、「急上昇⇒下落」という値動きをしていないわけですが、1年以上に渡って値動きしていないため、このブロードアローに追いつかれたわけです。