1999年当時のこの限定デビルの扱いは、一言で言うと「異色なオメガ」といったところでしょう。
当時のオメガは先程のように10万円台から20万円台が主力なブランド。
そんなブランドにおいて、金無垢ケース+革ベルトかつムーブメントの機構を売りとした時計が限定999本で登場したのです。
しかし、異色な割には『高級なオメガが欲しい』というニーズはそこそこあったようでそれなりに注目されたモデルだったと思います。
またこの頃より、フレデリックピゲ製ムーブメントを搭載したブロードアローや、WGベゼルにムーンフェイズを搭載したスピードマスターを主力ラインナップとして加えるなど、オメガは高級化していった傾向があるように思えます。
近年、オメガに対して“高い”という印象は拭えませんが、それはあくまで一般モデルに対してのこと。
それに対してこの限定999本のデビルのように、ある種尖ったモデルだと高くても納得する人が多いのだと思います。
ということでこのデビル、かつてより10万円以上の値上がり状態とオメガの腕時計としてはかなり高めの値上がりとなっています。
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