近頃、多くのパネライが「数年ぶりに上昇傾向」となっている様子があります。
パネライは、2015年頃までロレックスのような値動きをしており、「安いときには安く」、「高いときには高くなる」といった傾向がありました。
2016年夏の下落トレンドまでパネライは、ロレックスなどと同様の値動きをしていたのですが、2017年からは値動きしなくなってしまったのです。
その結果、2022年頃まで多くのモデルは「2015年水準よりも安価」といった状態が珍しくありませんでした。
それが2023年から多くのパネライが上昇するように変化。今では、多数のモデルが「過去最高値更新」といった状態になっているのです。
そういった状況がパネライにあるわけですが、今回取り上げるデイライトのPAM00236は、いまだ2015年水準よりも安価であります。
前回、このPAM00236を取り上げたのは2015年8月でしたが、その際は約67万円。それに対して、現在水準は約60万円なのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年8月 の安値 |
2024年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールクロノ デイライト PAM00236 |
中古 | 9年 0ヶ月 |
¥678,000 | ¥601,650 | -76,350 | 88.74% |
PAM00236は、ちょうど9年前に対して約7万円安となっているのですが、このような値動きとなっているパネライは珍しいといえます。
また、ロレックスやパテックフィリップなどは、2015年8月水準と比べると「倍」といった数値が珍しくなく、近頃ではカルティエやオメガでもそういった値動きをするモデルが目立っています。
そういった中、このデイライトは、クロノグラフモデルという人気要素を含むのに2015年8月水準よりも安く購入可能であるわけですから、「穴場な1本」だといえるかと思います。
ちなみに、ルミノール系のクロノグラフといえば、「エルプリ搭載」というイメージがありますが、それは2003年モデルまで。このデイライトは、その次の世代のクロノグラフとして、ETA系のムーブメントを搭載する、ややカジュアルなモデルであります。