ステンレスのGMTマスター2が6桁時代の新型となったのは2007年のこと。
その際発表されたのは黒ベゼルの116710LNのみで色付きベゼルはありませんでした。
セラミックという新しい素材をベゼルに採用したために、異なる2色を塗り分ける技術が困難という理由で、色付きベゼルが復活したのは2013年のこと。
その際、出たのがこの116710BLNRなのですが、
ということが重なって、デビュー時より定価を超えるプレミア価格で取引された時計です。
エクスプローラに人気が集中していた頃のGMTマスターは青赤ベゼルの新品が30万円台で買うことができましたが、同じくステンレスの新型黒青ベゼルは100万円ぐらい出さないと買うことができないモデルとなったのです。
デビュー後も、2014年、2015年と高価格帯をキープ。
特に2015年頃は中古が90万円台と定価を超えていました。
しかし、今年の夏頃より相場は若干落ち着きはじめ、今では約87万円という水準まで下落。
とはいえ、この相場でも腕時計が全体的に高い2014年と同じ水準ですから依然として高い水準に変わりはありません。
特に、定価における黒ベゼルの黒青ベゼルの価格差(約6万円)を考えると、20万円以上も価格差がある現在の状況は買いでないようにも思えます。
ただし、赤サブのように、小さい差が大きな価格差を生むのがロレックスの世界。とはいえ、それを考慮しても、まだまだ生産されると思われる黒青ベゼルが通常モデルより20万円以上高いというのは、割高という印象は否めません。
|