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オフィチーネパネライルミノールベースPAM00116、トレンドの変化によって価格が上昇中という事例

このPAM00116は、2002年に出たモデル。

その他のルミノールベース、マリーナと同様、2002年に裏蓋が“裏スケ”仕様になるとともに型番が変更となりました。

ルミノールベースのPVD&チタンモデルは以下のような変遷となっています。

  • 1997-1999 PAM00009(PVD)
  • 2000-2001 PAM00055(チタン、焦げ茶文字盤)
  • 2002-2003 PAM00116(チタン、焦げ茶文字盤、裏スケ)
  • 2004-2013 PAM00176(チタン、黒文字盤)

ステンレスモデルであれば、2001年で生産終了した“非裏スケ”モデルの生産数が少ないため高値なのはそれであり、2002年以降の数が多い裏スケモデルは高くありません。

チタンモデルの場合、裏スケ化したPAM00116が早い段階で黒文字盤化されてしまったため、焦げ茶文字盤採用モデル全体が高値傾向です。

よって、PAM00055PAM00116を同じモノだと思って捉えると相場が分かりやすいかもしれません。

このモデル、今では人気モデルということで、かなりの高値傾向ですが、実はこのような変わり種が良しとされているのは最近の傾向

2010年の相場を見て分かる通り、他のルミノールベースと同様、25万円という水準だったのです。

近年、黒文字盤より白文字盤のほうが人気があったり、パネライでも青文字盤のPAM00069PAM00050より高いというように、ちょっと変わったモデルが人気のある傾向です。

ですから、ちょっと違ったモデルとしてこの焦げ茶文字盤のPAM00116はとても良いポジションにいるのです。

まさに、トレンドの変化によって、相場が上昇したという例がこのPAM00116の事例です。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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