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ステップ秒針の機械式、ラジオミールインディペンデントPAM00080

ラジオミール PAM00080

昨日の記事でも、高級モデルだった時代のラジオミールにおけるスペシャルモデルをお伝えしましたが、今回は、「搭載するムーブメントがスペシャル」といった方向のモデルを取り上げたいと思います。

当時のスペシャルラジオミールには、「デッドストックムーブメント搭載」といった夢のようなモデルが多々あったのですが、そういったモデルはめったに中古市場に出てきません。

そんなスペシャルムーブメント搭載モデルとして、現在PAM00080が販売されているので、今回取り上げたいと思います。

このPAM00080は、ラジオミールインディペンデント」と名付けられたモデルなのですが、数あるスペシャルモデルの中でも、あえて名称が設定されているのは「なぜ」かというと、面白いメカニズムを搭載するモデルだからであります。

この80番に積まれているのは、Chezard Cal 7400というムーブメントなのですが、これはなんと「機械式でありながらステップ秒針を刻む」というメカニズムが備わっているのです。

ステップ秒針といえば、クォーツ時計の針の動きでありますが、現在ではそれが『クォーツが不人気』とえる大きな理由だといえます。

しかしながら、クォーツ腕時計が一般化される前の時代、つまり1960年代頃までは「ステップ秒針のほうがレア」。実際、機能としてはステップ秒針のほうが正確な時間が分かりやすいといえるため、クォーツ前の時代には、「機械式でステップ秒針を実現させる」という需要があったのでしょう。

しかし、そういったメカニズムを持つ機械はそれほど多くありません。

この80番が登場するはるか前の時点で「ステップ秒針の機械式モデル」という存在のレア感は現代と全く同じ印象だったといえます。

ですから、2001年に限定モデルとして登場したPAM00080にもあえて「インディペンデント」という名前をつけたわけで、その「機械式でステップ秒針」という意外性を推したモデルだといえます。

そんな80番でありますが、2018年2月時点で約242万円といった中古相場となっており、当時の「バケットダイヤモデル」相場よりも高値となっていました。

では現在、この80番はどういった水準になっていると、その答えはなんと約428万円

2018年⇒現在で実に185万円もの値上がりとなっているのです。

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オフィチーネパネライラジオミールPAM00080の価格比較

時計名 状態 2018年2月の安値 期間 2024年10月の安値 変動した額 残存価額
オフィチーネパネライ
ラジオミール
PAM00080
中古 ¥2,427,600 6年
8ヶ月
¥4,284,600 1,857,000 176.50%
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