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阿部泰治のパテック論 ~第247回~ 今後の伸びしろは無限大!?オススメモデルをご紹介!!

2025年1月20日更新

2025年がスタートしましたが、インフルエンザが大流行しているとの事で、皆さま体調はいかがでしょうか。1年を占う大事なひと月でもありますので、手洗い、うがい等の予防を行い、幸先の良いスタートを切りましょう!

さて、この時期になりますと本年度で生産終了となるモデルがあるのか気になってくる方もいらっしゃるかと思います。様々な見解がネット上では出始めてきておりますが、今回は、私の独断と偏見で「生産終了するのでは?」と予想しているモデルや、既に生産が終了にはなっているものの、「買っておいて良いのでは?」と思うモデルをいくつかご紹介していきたいと思います!ぜひ最後までお楽しみください!!

「Ref.5712/1A-001
ノーチラス プチコンプリケーション』SS

ノーチラス』生誕30周年記念として、2006年に18KWG(ホワイトゴールド)仕様の「Ref.5712G-001」、18KRG(ローズゴールド)仕様の「Ref.5712R-001」と共に登場したSS(ステンレススチール)仕様の「Ref.5712/1A-001」。

パテックフィリップ】を代表するマイクロローター採用の超薄型ムーブメント「Cal.240」の派生「Cal.240 PS IRM C LU」を搭載しているこちらですが、プチコンプリケーション機構を搭載しながらも、「Ref.5711/1A-001」と比較しても僅か0.22mmしかケース厚が変わらない程、精緻に作られています。『ノーチラス』はどのモデルも非常にカッコ良いですが、バランスの取れた文字盤デザイン、サイズ、着用感など、トータルバランスで考えると私はこのモデルが一番好みであります。

ちなみに、保証書日付が2023年、2024年のモデルは目にしておらず、正規でご購入されたという話もほぼ聞いておりません。また、発表から既に19年が経過していることを考慮すると、そろそろ生産終了となってもおかしくないのでは?と、考えておりますので、購入の候補に挙がっていた方であれば、是非ともはやめにお買い求めいただくことをオススメいたします。

「Ref.5167A-001
アクアノート エクストララージ』SS

2007年に発表されながらも、未だに現役のロングセラーモデル『アクアノート エクストララージ』「Ref.5167A-001」。

アクアノート』の三代目にあたるこちらは、トロピカルバンドが採用されていることで、スポーティーながらもどこかクラシックな印象を併せ持ったこちらは、ここのところ市場での出回りが少なく、当店入荷後はすぐに販売に繋がってしまう程、高い人気を誇っております。

ケース径は40.8mm、ケース厚は僅か8.1mmとなっており、実際に着用してみるとシャツの袖にも収まりが良く、絶妙なサイズ感に仕上げられています。また、SS(ステンレススチール)ケースにトロピカルバンドの組み合わせは、着用しているのを忘れてしまうほど軽く、ストレスも一切ございません。カジュアルになりがちなトロピカルバンドではありますが、スーツやジャケットスタイルでも違和感なく着けられるのは、さすが【パテックフィリップ】と言ったところですね。

また、2021年の後半からはフォールディングバックルの仕様が変更となり、2022年の4月もしくは5月頃からの製造個体には、現行ムーブメント「Cal.26‑330 S C」を搭載しています。これらの変更が加えられた個体の出回りは非常に少ないため、購入を検討されていた方は、見つけ次第購入されることをオススメいたします。

「Ref.5270P-001
『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』PT

2018年にシリーズ初となるPT(プラチナ)ケース×ゴールデンオパーリン文字盤の組み合わせで登場した「Ref.5270P-001」。

10時〜2時までのインデックスにアラビア数字のアップライドインデックスが採用されたこちらは、美しい色合いのゴールデンオパーリン文字盤にブラックの針・インデックス・インダイヤル・タキメータースケールを採用したことで、高い視認性とヴィンテージの良い風合いを演出しています。6時側のケースサイドにはPLATINUM(プラチナ)ケースの証明でもあるダイヤモンドが、ムーンフェイズ調整ボタンの隣にセッティングされております。

PT(プラチナ)ケース×グリーン文字盤で2022年に発表された『パーペチュアルカレンダー クロノグラフ』「Ref.5270P-014」と入れ替わる形でディスコン(廃盤)となっておりますが、生産期間は僅か4年となっていますので、今後を考えても非常に楽しみなモデルの一つであると思います。また、こちらの文字盤は【パテックフィリップ】の中でもスペシャルなモデルにのみ採用される傾向がございますので、新作として簡単には出て来ないと思います。現在、市場での販売価格も抑えられておりますので、ご検討されている方がいらっしゃいましたらお早目のご購入をオススメいたします。

「Ref.5196」
カラトラバ』18KYG,18KRG,18KWG,PT

「Ref.3796」の後継機種として、2004年に発表された『カラトラバ』「Ref.5196」。

18KYG(イエローゴールド)、18KRG(ローズゴールド)、18KWG(ホワイトゴールド)、PT(プラチナ)の4素材で展開されているこちらは、初代『カラトラバ』「Ref.96」から継承されていた30mmから、37mmへとサイズアップされ、ムーブメントには「Cal.215 PS」が採用されています。また、文字盤の色味こそ素材により若干異なりますが、シルバーでシンプルなドッド型のミニッツスケール、ケース素材と同色のドルフィン針の組み合わせとなっています。

「Ref.5196」は、2022年に惜しまれつつも生産が終了となっておりますが、いまだに根強い人気を誇っており、特にPT(プラチナ)仕様の「Ref.5196P-001」や、高年に販売されている個体の出回りが特に少ない印象です。初代カラトラバ「Ref.96」を踏襲している『カラトラバ』となっていますので、【パテックフィリップ】好きにはぜひ押さえておいてほしい一本です。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

従来のまま行くと、2月の初めにディスコン(廃盤)モデルが判明し、4月頃には新作モデルが発表されると思いますので、欲しいモデルが廃盤となってしまう前に早めに購入する方が良いかもしれません。

2025年もまだ始まったばかりですが、魅力的な【パテックフィリップ】の時計を引き続き皆さまにお届けしたいと思いますので、ご愛顧の程、何卒よろしくお願い申し上げます!!

では、また!

この記事の執筆者
阿部泰治
コミット銀座 店主 銀座著名店で長きに渡り高級腕時計を取り扱い、2016年1月、コミット銀座を創業。 ロレックスやパテック・フィリップをはじめとした希少品やコレクターズアイテムを多数扱う実績を持つ。 時計本来の価値、時価を判断し、委託手数料の業界最安値水準を確立。
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