ワールドタイムは、2000年からコンプリケーションの一角としてシリーズ化されましたが、2世代目では、1世代目よりも多くの仕様が展開されました。
1世代目の場合、各ケース素材とも革ベルトのみの展開だったのですが、2世代目ではブレスレットタイプが登場。
また、スペシャル版として、クロワゾネ文字盤も追加されています。
クロワゾネ文字盤のワールドタイムは、通常のワールドタイムよりも数が圧倒的に少なく、その中古相場も「かなり高い」という印象があります。
そんなワールドタイムの中でも、最高峰といえる組み合わせが「プラチナ、ブレスレット、クロワゾネ文字盤」であるわけですが、それがこの5131/1P-001。
現在相場は、約2322万円となっている様子であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年1月 の安値 |
2025年1月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ワールドタイム 5131/1P-001 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥22,880,000 | ¥23,226,500 | 346,500 | 101.51% |
この5131/1P-001の現在水準を見ると、「プラチナのブレスレットモデル」、「そのクロワゾネ文字盤バージョン」ということからすると、意外にもそこまで高くないといった印象を抱きます。
パテックフィリップのプラチナ素材のブレスレットモデルは、かなり数が少なく、現在「他のプラチナブレスレットモデル」と比較するのは困難。
ちなみに、ノーチラスのプラチナモデルである5711/1P-010の2023年12月水準は6825万円であります。
2023年12月頃におけるノーチラスの5711/1A青文字盤水準は1580万円程度だったわけですから、プラチナモデルはステンレスに対して“5200万円以上も高値”ということになります。
では、ワールドタイムの場合はどうなるでしょう。
ワールドタイムのクロワゾネ文字盤で、現在最も安価なのは5131R-010でありますが、それをもってしても約1548万円という水準。
やはりクロワゾネ文字盤は、ノーチラス並に高値といえるわけけです。
ただ、それのプラチナブレスレット版である5131/1P-001は、現在約2322万円。
『K18革ベルト』と『プラチナブレスレット』との相場差は、約774万円となるわけです。
つまり、ノーチラスの場合、5711/1Aと5711/1Pとの差は5200万円といった規模だったわけですが、ワールドタイムのクロワゾネ文字盤の場合は約774万円。ワールドタイムはノーチラスと比べて、遥かに「プラチナブレスレットに対する差」がないのです。
このようなことからして、5131/1P-001は2300万円台という価格帯ながら、ある種のお得感を感じる部分があるといえます。