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現在相場考察

ある種のお得感を感じる、ワールドタイム 5131/1P-001

2025年1月22日更新
パテックフィリップのワールドタイム5131/1P-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年1月の安値と2025年1月の安値を比較し現在相場を考察。この2年0ヶ月での変動は34万6500円の値上がりだった。

ワールドタイム 5131/1P-001についての考察(2025年1月)

ワールドタイムは、2000年からコンプリケーションの一角としてシリーズ化されましたが、2世代目では、1世代目よりも多くの仕様が展開されました。

1世代目の場合、各ケース素材とも革ベルトのみの展開だったのですが、2世代目ではブレスレットタイプが登場。

また、スペシャル版として、クロワゾネ文字盤も追加されています。

クロワゾネ文字盤のワールドタイムは、通常のワールドタイムよりも数が圧倒的に少なく、その中古相場も「かなり高い」という印象があります。

そんなワールドタイムの中でも、最高峰といえる組み合わせが「プラチナ、ブレスレット、クロワゾネ文字盤」であるわけですが、それがこの5131/1P-001

現在相場は、約2322万円となっている様子であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテック・フィリップ PATEK PHILIPPE ワールドタイム クロワゾネ 5131/1P-001 シルバー プラチナ(950) 腕時計 メンズ 中古

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年1月
の安値
2025年1月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ワールドタイム
5131/1P-001
中古 2年
0ヶ月
¥22,880,000 ¥23,226,500 346,500 101.51%

この5131/1P-001の現在水準を見ると、「プラチナのブレスレットモデル」、「そのクロワゾネ文字盤バージョン」ということからすると、意外にもそこまで高くないといった印象を抱きます。

パテックフィリップのプラチナ素材のブレスレットモデルは、かなり数が少なく、現在「他のプラチナブレスレットモデル」と比較するのは困難。

ちなみに、ノーチラスのプラチナモデルである5711/1P-010の2023年12月水準は6825万円であります。

2023年12月頃におけるノーチラス5711/1A青文字盤水準は1580万円程度だったわけですから、プラチナモデルはステンレスに対して“5200万円以上も高値”ということになります。

では、ワールドタイムの場合はどうなるでしょう。

ワールドタイムのクロワゾネ文字盤で、現在最も安価なのは5131R-010でありますが、それをもってしても約1548万円という水準。

やはりクロワゾネ文字盤は、ノーチラス並に高値といえるわけけです。

ただ、それのプラチナブレスレット版である5131/1P-001は、現在約2322万円。

『K18革ベルト』と『プラチナブレスレット』との相場差は、約774万円となるわけです。

つまり、ノーチラスの場合、5711/1A5711/1Pとの差は5200万円といった規模だったわけですが、ワールドタイムのクロワゾネ文字盤の場合は約774万円。ワールドタイムノーチラスと比べて、遥かに「プラチナブレスレットに対する差」がないのです。

このようなことからして、5131/1P-001は2300万円台という価格帯ながら、ある種のお得感を感じる部分があるといえます。