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現在相場考察

クォーツのWGブレスレットモデル、ノーチラス3900/1G

2025年2月2日更新
パテックフィリップのノーチラス3900/1Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2019年3月の安値と2025年2月の安値を比較し現在相場を考察。この5年11ヶ月での変動は527万8000円の値上がりだった。

ノーチラス 3900/1G 白文字盤についての考察(2025年2月)

ノーチラス3針青文字盤の現行モデルはWGでありますが、ノーチラスの歴史からすると「WGモデル」はレアといえます。

実際、現行モデルが出るまでの3針モデルは数えるほどしかなく、ジャンボサイズは2004年登場の激レアモデルである3711/1Gぐらいしか存在せず。ちなみに初代3700にもWG版がありますが、そちらは幻とえいるほど希少性が高いモデルであります。

また、3800にもWGモデルの3800/1Gがありましたが、流通量はかなり少なく、3711/1G並、もしくはそれ以上にレアといえる存在となっています。

さて、3800世代までのノーチラスにはクォーツモデルの3900が存在。ケースサイズは、3800に対して1mm小さく約32mmですが、メンズサイズという扱いであります。

3900は小ぶりのクォーツモデルということもあり、長年相場は機械式と比べると安価という傾向がありますが、流通量が少ないため、「欲しい」と思っても常に売られているわけではありません。

ステンレスの流通は、ざっくり年に2回3回ぐらいといった頻度だといえるでしょう。

そして驚くのは、そんな3900にも実はWGモデルが存在したという点であります。

それが3900/1Gなのですが、なんと今、中古が売られている状態となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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パテック フィリップ ノーチラス K18WG 33ミリ クォーツ 3900/1G

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2019年3月
の安値
2025年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
3900/1G
白文字盤
中古 5年
11ヶ月
¥2,202,000 ¥7,480,000 5,278,000 339.69%

なお、今回は3900/1Gの値動きを説明するために2019年時点の相場を参照していますが、対象となる個体は白文字盤ではありません。

3900/1Gは、それ自体がかなりレアでありますが、白文字盤となると更にレア。白文字盤の3900/1Gは「最も珍しい」といえるでしょう。

少なくともこの6年間の間で、中古が売られたのはこの個体含めて3本といった程度。

今回の748万円という価格に対して、筆者としては「お得感あり」だと思っています。

というのも、前回登場した3900/1G(青文字盤)が780万円台だったからです。ちなみに、そちらは比較的早く売り切れとなっていました。

今回の個体は、白文字盤というレアでありながら、約2年前に登場した青文字盤よりも安価であるため、非常に良いと思った次第です。

また、ノーチラスのK18ブレスレットモデルは現在、この3900/1Gを除くと、最も安価な3800/1Gが約1000万円といったところ。

さらにSSの3800/1Aのボトム価格は現在648万円となっているため、この3900/1Gは、SSに対して100万円高で購入可能なK18ブレスレットモデルといった状態であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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