ノーチラスの3針青文字盤の現行モデルはWGでありますが、ノーチラスの歴史からすると「WGモデル」はレアといえます。
実際、現行モデルが出るまでの3針モデルは数えるほどしかなく、ジャンボサイズは2004年登場の激レアモデルである3711/1Gぐらいしか存在せず。ちなみに初代3700にもWG版がありますが、そちらは幻とえいるほど希少性が高いモデルであります。
また、3800にもWGモデルの3800/1Gがありましたが、流通量はかなり少なく、3711/1G並、もしくはそれ以上にレアといえる存在となっています。
さて、3800世代までのノーチラスにはクォーツモデルの3900が存在。ケースサイズは、3800に対して1mm小さく約32mmですが、メンズサイズという扱いであります。
3900は小ぶりのクォーツモデルということもあり、長年相場は機械式と比べると安価という傾向がありますが、流通量が少ないため、「欲しい」と思っても常に売られているわけではありません。
ステンレスの流通は、ざっくり年に2回3回ぐらいといった頻度だといえるでしょう。
そして驚くのは、そんな3900にも実はWGモデルが存在したという点であります。
それが3900/1Gなのですが、なんと今、中古が売られている状態となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年3月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 3900/1G 白文字盤 |
中古 | 5年 11ヶ月 |
¥2,202,000 | ¥7,480,000 | 5,278,000 | 339.69% |
なお、今回は3900/1Gの値動きを説明するために2019年時点の相場を参照していますが、対象となる個体は白文字盤ではありません。
3900/1Gは、それ自体がかなりレアでありますが、白文字盤となると更にレア。白文字盤の3900/1Gは「最も珍しい」といえるでしょう。
少なくともこの6年間の間で、中古が売られたのはこの個体含めて3本といった程度。
今回の748万円という価格に対して、筆者としては「お得感あり」だと思っています。
というのも、前回登場した3900/1G(青文字盤)が780万円台だったからです。ちなみに、そちらは比較的早く売り切れとなっていました。
今回の個体は、白文字盤というレアでありながら、約2年前に登場した青文字盤よりも安価であるため、非常に良いと思った次第です。
また、ノーチラスのK18ブレスレットモデルは現在、この3900/1Gを除くと、最も安価な3800/1Gが約1000万円といったところ。
さらにSSの3800/1Aのボトム価格は現在648万円となっているため、この3900/1Gは、SSに対して100万円高で購入可能なK18ブレスレットモデルといった状態であります。