1998年に登場したアルミニウムは、当初女性向けの29mmとボーイズの32mm、メンズの38mmといった3つのラインナップで、38mmのみが機械式となっていました。
それが1999年にはクロノグラフが追加され、その後は黒文字盤が投入。ラインナップ数が増えていった経緯があります。
そして、2000年代後半になるとパネライブームに影響されてか、「更に大きなメンズサイズ」が投入。
それが、44mmのAL44TAであるわけですが、「大きい」ということも相まって、中古市場では38mmよりも高値となっている傾向があります。
さて、アルミニウムは一時シリーズ廃止となっていましたが、2020年に復活。
現在では、ブルガリのスポーツモデルのメイン(もしくは唯一のスポーツ系)となっており、見た目も1998年モデルをきちんと再現しているといえます。
ただ、現在確認できるモデルのサイズはすべてが40mmとなっているため、このAL44TAのような巨大サイズはありません。
では、そんな44mmのAL44TAは、現在の中古市場においてどういった評価となっているのでしょう。
前回、このAL44TAを記事で取り上げたのは2019年6月でしたが、その際のボトム価格(ABランク以上)は約10万円でした。
それに対して、現在ボトム価格(ABランク以上)は約17万円となっているため、この5年8ヶ月で6万円程度の上昇という動きをしたことになります。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2019年6月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
アルミニウム AL44TA |
中古 | 5年 8ヶ月 |
¥105,840 | ¥173,800 | 67,960 | 164.21% |
AL44TAの値動きは、約6万円という規模でありますが、2019年水準に対して約1.6倍となっているため、結構な上昇となっているように思います。
ちなみに、オリジナルのメンズサイズであるAL38Aについても上昇している傾向があり、現在約12万円となっている様子があります。
また、程度関係なくした38mmサイズ全体のボトム価格は約8万円(AL38TA)となっているのですが、このAL44TAを前回お伝えした2019年時点では、3万円(AL38A)といった価格帯でした。
ですから、AL44TAに限らず、2019年と今とでは、アルミニウム全体が評価されるようになったといえます。
アルミニウムは、1998年に登場したとき「大きな話題」となりましたが、2010年代後半頃においては、ある種忘れられていた部分あったといえます。
それが2020年に復活してからは、再び人々に認識されるようになったため、1998年デビューから続くオリジナル系統の相場も上昇したのだと思います。