2023年12月頃から、現行世代のデイトナが市場に出回り始めましたが、そうなった時点で“旧モデルが値下がりする”という現象が起こりました。
116520黒文字盤は、新型流通後の2024年1月時点で280万円となっていたわけですが、2023年12月時点では約303万円でした。
ちなみに、116520は新型流通後に一旦上昇した後下落したという状態になっていたため、116500LNなどとは値動きが異なった経緯があります。
さて、そんな116520でありますが、2024年1月にボトム価格が280万円となって以降、値動きが停滞気味となり、約1年にわたって「動かない」という状態が継続していたのです。
そんな116520ですが、現在ボトム価格は298万円となっており、実に1年1ヶ月ぶりの変化といった状況であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年1月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 116520 黒文字盤 |
中古 | 1年 1ヶ月 |
¥2,800,000 | ¥2,980,000 | 180,000 | 106.43% |
116520黒文字盤は、2024年1月水準に対して18万円の上昇といった様子ですが、そういった『値動き』よりも、なぜ1年も停滞気味となっていたのか、という部分のほうが気になるといえます。
これまでも「あまり動かない」という時期がなかったわけではありませんが、他の腕時計が値動きしている中、1年にわたって値動きせずという状態は稀だといえます。
現在、116520は「前の前」というポジション。なおかつ、16520のような“仕様違い”もあまりなく、歴代SSデイトナの中では、今、もっとも目立たないポジションだといえます。
ちなみに、白文字盤には「パトリッツィ」と呼ばれるクリームに変化した文字盤が評価されている傾向がありますが、16520ほど116520には、「仕様違いによる評価」がありません。
こういったポジションゆえ、「今」という時期において116520はSSデイトナの中で最も安価となっているわけですが、だからといって1年変化なしというのは「動かなさすぎ」だったという印象になります。
なお、116520黒文字盤は2024年1月から約1年間、280万円で購入可能だったわけですが、一時「全デイトナの中で最も安価」であるコンビモデルの16523水準が250万円前後に達していたため、「最安値デイトナとの差額が30万円程度」となっていたことになります。
現在では、16523のボトム価格が約223万円である一方、この116520黒文字盤は298万円となっているため、116520と16523との差は75万円という状態。
以前から見られる116520と16523との「差」に戻ったといえます。