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現在相場考察

2021年1月水準よりも約5300万円高、ノーチラス 5711/1P-001

2025年2月11日更新
パテックフィリップのノーチラス5711/1P-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年1月の安値と2025年2月の安値を比較し現在相場を考察。この4年1ヶ月での変動は5303万5120円の値上がりだった。

ノーチラス 5711/1P-001についての考察(2025年2月)

3800が現行だった時期から、「実はノーチラスにプラチナモデルが存在する」ということが噂されていましたが、当時の情報では「それが本当なのか?」と確かめるのは難しかったといえます。

実際、3800にはプラチナモデルが存在し、現在では「中古が売られている/売られていた」という確認をすることが可能。「プラチナのノーチラスはある」ということがはっきり分かる時代になったといえるでしょう。

というよりも、2016年時点で「ノーチラスのプラチナモデル」が40周年記念モデルとして発表されていたため、その時すでに「プラチナノーチラスはある」ということが分かっていたといえます。

その際登場したのが5711/1P-001でありますが、ノーチラス誕生40周年記念モデルということで、文字盤には「1976-2016」という記載が存在します。

5711/1P-001は、シークレットモデルといった存在ではなく、2016年当時時計ファンの間で「話題」となったような有名モデルでありますが、「記念モデル」「プラチナノーチラス」ということもあって流通量はごくわずか。中古市場でもめったにみかけない存在となっています。

そういったことから、5711/1P-001が登場した後でも、「プラチナノーチラス」は“幻の存在”といった印象があるといえるでしょう。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年1月
の安値
2025年2月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
ノーチラス
5711/1P-001
中古 4年
1ヶ月
¥40,596,000 ¥93,631,120 53,035,120 230.64%

さて、5711/1P-001の現在相場はどうなっているかというと、その答えは約9363万円。

ノーチラスといえば、5711/1A青文字盤が2021年2月に「初の1000万円超え」となった経緯がありますが、その頃、この5711/1P-001は約4059万円だったのです。

なお、5711/1A青文字盤の現在相場はというと、2021年2月と「そこまで大きく変わらず」といった状態。

5711/1Aは2022年に2000万円超えとなったものの、その後値下がりした結果、現在では2021年2月水準に対して100万円高といった程度になっているといえます。

その一方で、5711/1P-001については、2021年1月水準に対して2倍以上といった状態。

2021年1月から現在にかけて、なんと5300万円もの値上がりとなっているのです。

はやりプラチナモデルについては、「幻中の幻」といった感覚があるためか、2021年から現在にかけても「凄まじい上昇」といった状態になっているのだと思います。

ただ、『プラチナノーチラス』という5711/1P-001をもってしても、5711/1Aティファニーモデル(5711/1A-018)よりは安価であります。

ちなみに、5711のプラチナモデルには、この5711/1P-001の他に、実は5711/1P-010が存在します。

5711/1P-010こそ、まさにシークレットモデルで、「周年表記がない」青文字盤。

公式には発表されず、一部の顧客のみに販売されたといわれている5711/1P-010ですが、もし売り出されたならば、どういった価格になるか興味深いといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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