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現在相場考察

コンビ革ベルトは約71万円だが、サントス100 W20077X7

2025年2月20日更新
カルティエのサントス100W20077X7について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年10月の安値と2025年2月の安値を比較し現在相場を考察。この2年4ヶ月での変動は11万8800円の値上がりだった。

サントス100 W20077X7についての考察(2025年2月)

このところ「サントスガルベ」の値動きが目立っていますが、同じサントスでも「サントス100」についてはガルベほどの値動きとなっていない傾向があります。

サントス100は、2004年に登場したサントスでありますが、当時は「サントスガルベが古臭い」といった感覚があったため、新しい時代のサントスという印象でした。

サントスといえば「コンビモデル」という印象がありますが、サントス100の、革ベルトが基本といったイメージが強くあります。

実は、サントス100にもブレスレットモデルがあるのですが、デビュー時から「革ベルトモデル」のほうが目立っており、現在の中古個体数でも革ベルトが圧倒的に多いといえます。

このW20077X7というモデルは、コンビの革ベルトモデルですが、デビュー当時これを見た筆者は「良い!」と思った記憶があります。

というのも、サントスガルベの個性を活かしつつ、当時流行っていたパネライ的な要素を入れ、革ベルトでまとめたという点が「おしゃれ」だと思ったからです。

また、その頃サントスガルベについては、筆者としても古臭いと思っていたため、その「古臭さ」を取り除いたかのようなサントス100に魅力を感じたわけです。

しかしながら、現在ではサントスガルベの良さが再認識されている状態。筆者は、2016年に「サントスガルベの魅力」を認識したのですが、当時の相場は、クォーツが約11万円、自動巻が約25万円といったところでした。(いずれもLMサイズのSSモデル)

それが今や、クォーツは50万円台、自動巻については70万円程度となっているため、サントスガルベは以前とは全く異なる価格帯になったといえます。

では、現在、サントス100のコンビモデル(革ベルト)についてはどうなっているかというと、W20077X7のボトム価格は約71万円であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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カルティエ サントス 100 W20077X7 【472】

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年10月
の安値
2025年2月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントス100
W20077X7
中古 2年
4ヶ月
¥594,000 ¥712,800 118,800 120.00%

W20077X7は、2022年10月時点で約59万円という状態でしたが、その頃まで長らく「50万円台」という水準が続いていました。

現在では約71万円になっているのですが、値動きは約11万円の上昇といったところ。

2017年時点でもW20077X7は、2022年水準と大きく変わりなかったため、かつてサントスガルベが25万円程度で売られていた時期に「倍程度」だったことになります。

けれども、W20077X7サントスガルベほどの値動きをしなかったため、今ではサントスガルベと同水準となっている状態であります。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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