このところ「サントスガルベ」の値動きが目立っていますが、同じサントスでも「サントス100」についてはガルベほどの値動きとなっていない傾向があります。
サントス100は、2004年に登場したサントスでありますが、当時は「サントスガルベが古臭い」といった感覚があったため、新しい時代のサントスという印象でした。
サントスといえば「コンビモデル」という印象がありますが、サントス100の、革ベルトが基本といったイメージが強くあります。
実は、サントス100にもブレスレットモデルがあるのですが、デビュー時から「革ベルトモデル」のほうが目立っており、現在の中古個体数でも革ベルトが圧倒的に多いといえます。
このW20077X7というモデルは、コンビの革ベルトモデルですが、デビュー当時これを見た筆者は「良い!」と思った記憶があります。
というのも、サントスガルベの個性を活かしつつ、当時流行っていたパネライ的な要素を入れ、革ベルトでまとめたという点が「おしゃれ」だと思ったからです。
また、その頃サントスガルベについては、筆者としても古臭いと思っていたため、その「古臭さ」を取り除いたかのようなサントス100に魅力を感じたわけです。
しかしながら、現在ではサントスガルベの良さが再認識されている状態。筆者は、2016年に「サントスガルベの魅力」を認識したのですが、当時の相場は、クォーツが約11万円、自動巻が約25万円といったところでした。(いずれもLMサイズのSSモデル)
それが今や、クォーツは50万円台、自動巻については70万円程度となっているため、サントスガルベは以前とは全く異なる価格帯になったといえます。
では、現在、サントス100のコンビモデル(革ベルト)についてはどうなっているかというと、W20077X7のボトム価格は約71万円であります。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年10月 の安値 |
2025年2月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
サントス100 W20077X7 |
中古 | 2年 4ヶ月 |
¥594,000 | ¥712,800 | 118,800 | 120.00% |
W20077X7は、2022年10月時点で約59万円という状態でしたが、その頃まで長らく「50万円台」という水準が続いていました。
現在では約71万円になっているのですが、値動きは約11万円の上昇といったところ。
2017年時点でもW20077X7は、2022年水準と大きく変わりなかったため、かつてサントスガルベが25万円程度で売られていた時期に「倍程度」だったことになります。
けれども、W20077X7はサントスガルベほどの値動きをしなかったため、今ではサントスガルベと同水準となっている状態であります。