2014年、約7年ぶりに「青赤のGMTマスター2」として復活を果たした116719BLRO。
これは型番末尾の「9」の通り、WGのモデルなのですが、GMTマスターシリーズとしては初のWGモデルであります。
長らく「青赤」はステンレスの色だったわけですが、セラミックベゼルになった際に一旦廃止。復活を果たしたときには、WG専用色となったといえます。
というのも、「青赤」がステンレスに復活したのが2018年だったから。2014年から4年間にわたって「青赤」を買いたいと思ったらWGモデルという選択しかなかったのです。
116719BLROは、2014年のデビュー時から「青赤のセラミックベゼル」、しかも「ホワイトゴールド」ということもあって、“憧れのロレックス”といった感覚だっといえます。
また、当時はK18の中でWGは相対的に高く、中古相場はYGよりも高いという傾向がありました。
そのため、この116719BLROは他のK18スポーツモデルと比べても「抜きん出て高値」という印象があり、2018年まで「唯一のセラミック青赤」ということもあって憧れの的といった存在感だったわけです。
そんな116719BLROですが、近年ではかつてほどの“存在感”がない様子。
現在、116719BLRO黒文字盤は500万円未満で購入可能といった状態なのですが、これは他のスポーツモデルと比べて相対的に安いといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年2月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
GMTマスター2 116719BLRO 黒文字盤 |
中古 | 2年 1ヶ月 |
¥4,844,575 | ¥4,727,800 | -116,775 | 97.59% |
116719BLROには、前期の黒文字盤と、生産終了間際の1年のみ展開された青文字盤が存在。
前回116719BLROの黒文字盤をお伝えしたのは2023年2月と、約2年前となってしまいましたが、その際は約484万円でした。
それに対して現在ボトム価格(ABランク以上)は約472万円といった状態。
この2年間で「大きく変わっていない」といえます。
さらに興味深いのは、他のK18スポーツモデルと比べた際の116719BLROの立ち位置。
上記のように、同世代といえるサブマリーナーやGMTマスター2のYGモデルは500万円以上といった水準です。
それに対して、この116719BLROは472万円で購入可能ですから『相対的に安価』だといえます。
ちなみに、参考としてK18スポーツモデルの中で現在、特に安い傾向があるのは以下。
上記は、この116719BLROと近い相場だといえますが、WGという点が共通しています。
とはいうものの、116509(黒)は2004年デビュー、116689は2007年デビューと、この116719BLROよりもややデビュー時期が前だといえます。
デイトナの116509は、2016年のタイミングで型番が変わらず新ラインナップとなっていますが、それが116508や116500LNと同世代といったモデル。2016年デビュー世代の116509は、現在約653万円~となっています。
こういったことを考慮すると、2014年デビュー、なおかつ「WGの青赤」として、10年前時点では“憧れモデル”という印象だった116719BLROが500万円未満というのは、相対的に安いといっても差し支えないと思うのです。