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現在相場考察

80万円台になった、アルミニウムAL38G

2025年3月11日更新
ブルガリのアルミニウムAL38Gについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2023年6月の安値と2025年3月の安値を比較し現在相場を考察。この1年9ヶ月での変動は26万5000円の値上がりだった。

アルミニウム AL38Gについての考察(2025年3月)

2023年に60万円台となってから、忽然と姿を消したAL38G

これは、2002年に登場した「アルミニウム」のK18モデルであります。

同年、ブルガリのスポーツモデルが、一式「ディアゴノ」という名前になったことや、“アルミニウムなのにK18”という混乱から、日本ではデビュー時に「ディアゴノ金」などと呼ばれていた経緯があります。

ちなみに、アルミニウムには、このYGの他にWGとプラチナが存在。プラチナは限定モデル扱い、かつクロノグラフのみだったと記憶しています。

このAL38Gは、長らく30万円程度で中古が購入可能という状態が続いていたのですが、2018年頃から様子が変化し、一時40万円台に上昇。ただ、2019年には再び30万円台に戻っていました。

ちなみに、上記の「長らく」というのは2000年代前半からであります。

筆者は、2002年のデビュー時からAL38Gをチェックしていますが、2003年に30万円台で売られている中古を見て「K18スポーツモデルなのに安い」と思ったのですが、そういった状態が2010年代後半まで続いていたわけです。

それが2023年になると60万円台に上昇したわけですから、AL38Gはデビュー以来「最も大きな変化」となったといえます。

ただ、その後AL38Gは中古市場から姿を消し、結局2024年には1度も中古販売されませんでした。

そして今、久々にAL38Gが中古として売られているのですが、その価格はなんと約88万円。

ついにAL38Gは80万円台という価格帯に達したのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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ブルガリ ディアゴノ オートマチック 38mm AL38G/AL38GVD 内箱 保証書 K18YG/ラバー メンズ時計 ブラック

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2023年6月
の安値
2025年3月
の安値
変動額 残価率
ブルガリ
アルミニウム
AL38G
中古 1年
9ヶ月
¥618,000 ¥883,000 265,000 142.88%

近頃、K18モデルの相場が上昇する様子が多く見られますが、特にブルガリのK18は全体的に上がっている印象があります。

そういった意味で、このAL38Gが上昇したというのは他のブルガリ事例からすると、そこまで驚くことだとはいえません。

しかしながら、先に述べたように、AL38Gは長年「30万円台で購入可能」といった状態が続いていたわけで、そのようなAL38Gが80万円台になったという点は感慨深いといえるかと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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