2023年に60万円台となってから、忽然と姿を消したAL38G。
これは、2002年に登場した「アルミニウム」のK18モデルであります。
同年、ブルガリのスポーツモデルが、一式「ディアゴノ」という名前になったことや、“アルミニウムなのにK18”という混乱から、日本ではデビュー時に「ディアゴノ金」などと呼ばれていた経緯があります。
ちなみに、アルミニウムには、このYGの他にWGとプラチナが存在。プラチナは限定モデル扱い、かつクロノグラフのみだったと記憶しています。
このAL38Gは、長らく30万円程度で中古が購入可能という状態が続いていたのですが、2018年頃から様子が変化し、一時40万円台に上昇。ただ、2019年には再び30万円台に戻っていました。
ちなみに、上記の「長らく」というのは2000年代前半からであります。
筆者は、2002年のデビュー時からAL38Gをチェックしていますが、2003年に30万円台で売られている中古を見て「K18スポーツモデルなのに安い」と思ったのですが、そういった状態が2010年代後半まで続いていたわけです。
それが2023年になると60万円台に上昇したわけですから、AL38Gはデビュー以来「最も大きな変化」となったといえます。
ただ、その後AL38Gは中古市場から姿を消し、結局2024年には1度も中古販売されませんでした。
そして今、久々にAL38Gが中古として売られているのですが、その価格はなんと約88万円。
ついにAL38Gは80万円台という価格帯に達したのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年6月 の安値 |
2025年3月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
アルミニウム AL38G |
中古 | 1年 9ヶ月 |
¥618,000 | ¥883,000 | 265,000 | 142.88% |
近頃、K18モデルの相場が上昇する様子が多く見られますが、特にブルガリのK18は全体的に上がっている印象があります。
そういった意味で、このAL38Gが上昇したというのは他のブルガリ事例からすると、そこまで驚くことだとはいえません。
しかしながら、先に述べたように、AL38Gは長年「30万円台で購入可能」といった状態が続いていたわけで、そのようなAL38Gが80万円台になったという点は感慨深いといえるかと思います。