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現在相場考察

3針よりも残価率が優秀、オーヴァーシーズ 5500V/110A-B148

2025年3月14日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ5500V/110A-B148について斉藤由貴生が執筆。本記事では2022年2月の安値と2025年3月の安値を比較し現在相場を考察。この3年1ヶ月での変動は321万7600円の値下がりだった。

オーヴァーシーズ 5500V/110A-B148についての考察(2025年3月)

2016年に第3世代となったオーヴァーシーズですが、その際出た3針が4500V、クロノグラフが5500Vであります。

現行は、それぞれ4520Vと5520Vとなっているため、今回お伝えする5500Vは一応旧型なのですが、世代的には現行と変わりないといったところだと思います。

ただ、中古相場は現行と大きく異なっており、同じ青文字盤同士でも、5520Vよりも5500Vのほうが約100万円安となっています。

この5500V/110A-B148というモデルは、クロノグラフの青文字盤であるため、この世代(4500V,5500V)としては最も高値なのですが、現在相場は約420万円といったところ。

これまで最も相場が高かったといえる2022年2月水準は約742万円だったため、その時期と比べると約321万円安価。残価率は約56%であります。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2022年2月
の安値
2025年3月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーヴァーシーズ
5500V/110A-B148
中古 3年
1ヶ月
¥7,425,600 ¥4,208,000 -3,217,600 56.67%

2022年2月3月といった時期との比較で、5500V/110A-B148は約56%という残価率となっているわけですが、実はこれ、3針と比べると「遥かに優秀」といった側面があります。

というのも、3針青文字盤の4500V/110A-B128の残価率(2022年3月⇒現在)は約41%だからです。

3針4500V/110A-B128は2022年3月において898万円といった水準となっており、このクロノグラフよりも高値だったのです。

それに対して現在相場は、3針よりもクロノグラフのほうが約47万円高値(青文字盤において)。

ですから、この5500V/110A-B148のほうが2022年春に対して残価が残っているというわけです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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