腕時計投資新聞

腕時計の[買う・使う・売る]すべてを楽しむ専門サイト「腕時計投資ドットコム」
現在相場考察

120万円台になっている、オイスターパーペチュアル114300ダークロジウム文字盤

2025年4月27日更新
ロレックスのオイスターパーペチュアル114300について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年10月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この6ヶ月での変動は13万5400円の値上がりだった。

オイスターパーペチュアル 114300 ダークロジウム文字盤についての考察(2025年4月)

5桁世代におけるロレックスのエントリーモデルは、基本的にエアキングが担っており、コンビ、K18以上となるとオイスターパーペチュアルとなっていました。

それが、6桁世代からはSSエントリーモデルに「エアキングオイスターパーペチュアルも存在」という状態に変化。

特に2014年頃には、それまでエアキングとして売られていたモデルの文字盤から「Air-King」の文字が消え、自動的にオイスターパーペチュアルになったという経緯があります。

2010年代前半においては「分かりづらくなっていた」といえるエントリーモデルですが、2015年になるとオイスターパーペチュアルが一新。また、2016年からはエアキングをスポーツモデル化することによって、かなり分かりやすいラインナップ展開になったといえます。

そして重要なのは、2015年に出たモデルから、こういったエントリーに相当するモデルにおいても、「大人気」という存在が出るようになったという点です。

それまでのロレックスにまつわる常識では、「入手困難」や「人気モデル」といった存在は、スポーツ系に限るという傾向がありました。

それが、非スポーツ系、しかもエントリークラスという、かつては「決して注目度が高い」とはいえなかったようなモデルにおいて、「大人気」という存在が定着したのです。

今では、その筆頭格は124300などに展開されていたターコイズブルー文字盤だといえます。

エントリーモデルであるがために、定価は他のロレックスと比べると安価なのですが、ターコイズブルー文字盤の中古相場は400万円台といった水準。時期によっては、K18デイトナよりも高値となっているわけです。

今では、「オイスターパーペチュアルの大人気モデル」があるということは、当たり前となっているかといえますが、その先陣を切ったモデルが、114300のダークロジウム文字盤であります。

しかしながら、「初代大人気オイスターパーペチュアル」という名誉ある114300のダークロジウム文字盤は、ここ数年「あまり元気がない」という様子だったのです。

ターコイズブルー文字盤が派手に値動きする一方で、114300ダークロジウム文字盤は、2024年8月頃まで約2年にわたって約100万円といった相場から変化せず、という状態が続いていました。

そんなダークロジウム文字盤ですが、2024年10月になると約115万円に上昇。その際、久々の変化を遂げたわけです。

本記事で参考とした中古腕時計

※広告が含まれる場合があります

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年10月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
オイスターパーペチュアル
114300
ダークロジウム文字盤
中古 0年
6ヶ月
¥1,152,600 ¥1,288,000 135,400 111.75%

そして今、ダークロジウム文字盤はさらなる上昇といった様子。

現在ボトム価格(ABランク以上)は約128万円に達してるのですが、これは2024年10月水準に対して10万円以上の上昇という動き。

約半年で13万円程度の値上がりとなっています。

オイスターパーペチュアルとしては、初の大人気モデル」といえる114300ダークロジウム文字盤は、約2年程度あまり動かないという状態が続いていたわけですが、ここ半年ぐらいの間で、久々に動くようになってきたといえます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
本コンテンツには、主観的評価、見解、想定における情報が含まれています。運営者及びコンテンツ提供者は、コンテンツ内容の正確性、確実性、完全性における保証を行いません。また、コンテンツ内容にかかわる損害・トラブル等に関する一切の責任を負いません。本サイトに記載されている情報は、特に断り書きがない限り、更新日時点での情報に基づいています。