PAM00000というリファレンスのこの時計、「0」番というリファレンスから一番最初に出たモデルかと思ってしまいそうですが、実は2004年に出たモデル。
2004年というと初のステンレスラジオミール(通常モデルとして)であるブラックシールが登場した年でもあり、パネライ自体が変化しようとしていた時期でした。
PAM00000、文字盤に「OP」のロゴがあることから通称「ロゴあり」などと呼ばれますが、このモデルが出るまで「ロゴあり」といえばプレヴァンドームの個体(PAM00xxxリファレンス以前の5218-201A)しかなく、それは今も昔もべらぼうに高いという存在です。
その“幻”というべき「OP」ロゴを通常モデルとして再販した結果、それまで「特別」だった「ロゴあり」モデルは、至って普通の存在というポジションになったのです。
パネライが興味深いのはロゴありモデルの登場以降も、以前より存在するロゴが無い通常文字盤を生産終了しなかったところ。
もしもこれが、ロレックスであれば、ロゴありとロゴ無しの差別化を明白化することだと思います。
ロゴありが出たらロゴ無しモデルの生産を終了するというのは、普通に考えてありえることでしょう。
また生産終了しなかったとしても、例えばロゴありの流通量は極端に少なく、希少というイメージを維持するなどの工夫をするということが可能です。
そうすれば、以前よりあるPAM00000はプレミア価格となったでしょうし、その人気に影響されロゴ無しモデルの人気もそれまで以上に上がったことでしょう。
しかし、パネライの場合、ロゴありとロゴ無しの差別化は全くなされなかったのです。
その結果、このロゴありモデルは今ではパネライの中で最安値という状況。
2011年頃であれば、ロゴ無しのPAM00112と比べて若干高かったのですが、現在PAM00000はPAM00112と同等か若干安いぐらいなのです。
オフィチーネパネライルミノールベースPAM00000の価格比較
時計名 | 状態 | 2011年11月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年1月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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オフィチーネパネライ ルミノールベース PAM00000 |
中古 | ¥298,000 | 5年 2ヶ月 |
¥373,076 | 75,076 | 125.19% |