3800世代のK18ノーチラス。この時代は「RG」ではなく「YG」が採用されています。
ノーチラスの象徴的である青文字盤を採用したYGが、「豪華なノーチラス」という印象で、「いかにも高そう」となるでしょう。
そのイメージ通り、2022年春には1500万円台という水準に達していたわけですが、2024年2月には下落。その際、約983万円と、1000万円割れとなっていたのです。
そんな3800/1Jの青文字盤ですが、現在水準はどうかというと1380万円といった状態。
これは2024年2月水準に対して400万円近い上昇といったところですが、それと同時に2022年春水準に“そそこ近づいた”ともいえる状況です。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 3800/1J 青文字盤 |
中古 | 1年 3ヶ月 |
¥9,832,000 | ¥13,800,000 | 3,968,000 | 140.36% |
ノーチラスといえば、ただでさえ数が少ないわけですが、3800世代となると、今のような「ノーチラス=人気モデル」という感じではなかったため、さらに“数が少ない”といえます。
そして、K18モデルとなると、当然SSよりも数が少ないわけですから、3800/1Jの中古個体は多くありません。
そういった事情があるにも関わらず、2024年2月には1000万円割れとなっていたわけですから、「少し安くなりすぎた」といえた状態だったのかもしれません。
もちろん、この3800/1Jはリーマンショック後の時期において、130万円台で購入可能となっていた過去もあるため、980万円台でも“十分に高い”と思われるでしょう。
しかし、現在の他の腕時計相場やノーチラスの人気度、希少性からすると、YGの青文字盤が980万円台というのは、「ちょっと安価」となるわけです。
ですから、この3800/1Jの現在の様子は、安くなりすぎたところに補正が入ったといった感覚になります。
また、近頃といえばK18モデルにおいて目立った上昇がありますから、そういったこともまた、今回の3800/1J青文字盤の変動に影響したといえます。
いずれにしても、こういった結果になるのであれば、2024年2月のように「安くなった」というときは、買うチャンスだったといえるでしょう。
もちろん、それは後付にすぎませんが、筆者自身の2024年時点の記事を読み返すと「この時計のキャラクターを考えるとお得感あり」と記載。
そういった場合は、検討する価値があったのだ、と筆者自身も思った次第です。