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2017年1月17日更新

世界初クオーツモデルの復刻版、セイコークオーツアストロン

世界初のクオーツモデルであり、豪華モデルでもあったクオーツアストロン。

今ではクオーツは当たり前ですが、デビュー当時は最も新しい技術であり、それ故高級モデルという存在になるのが自然だったのです。

そして、この復刻モデルのケースもイエローゴールドの金無垢という豪華な内容。

30万円台という額は金無垢腕時計としてかなり安い価格です。

そして他のセイコーのモデルには一見金無垢に見えても安価な金メッキバージョンがあるため、なんだか高そうに見えないのがこのクオーツアストロンの「金色」のマイナス点

しかし、きちんと内容をチェックするとK18のケースであり、それが30万円台で手に入るということは「歴史的モデルの復刻版」という濃いキャラクターを抜きにしても安いと思うのです。

1969年に登場したオリジナルモデルのほうは、世界的に見ても歴史的なモデルですから、想像を絶する高い価格で取引されていそうな気がしますが、実はそちらも2010年において約50万円という価格。

つまり、クオーツアストロン、オリジナルも復刻モデルも、その濃いキャラクターとは裏腹にあまり高い価格で取引されていないのです。

30万円台で購入可能な腕時計の選択肢が少なくなってきた今、昔と相場が変わっていないクオーツアストロン復刻版はコレクションの1つとして良いポジションだと思います。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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