5桁リファレンス時代のGMTマスター2、16710の高いモデルといえばM番という印象です。
しかし、その1つ前のZ番も実は高値。
M番ほどまでではないにしても、他の年式と比べて頭一つ高いことにはかわりありません。
M番の16710が高いのは、極端に数が少ないからです。
その理由はM番が生産された2007年の途中にGMTマスター2がモデルチェンジを行ったため。
GMTマスター2のM番には5桁の16710と新型6桁の116710LNの2つが混在しています。
同じような現象はデイトナ16520でも有名で、最終P番の16520は今も昔もとても高い相場です。
デイトナの場合、P番の前年に作られたA番も高い傾向にあり、P番ほど高くないにしても他の品番より頭一つ高いという印象。
そしてそのデイトナでいうA番に相当するのが、GMTマスター2のZ番です。
現在、16710は60万円台が主な相場といったところですがZ番を手に入れたければ80万円以上出す必要があります。
そしてこのZ番、2012年と比べて47万円以上の値上がり。
当時の本体価格より値上がりした額の方が上というとんでもない値上がりを果たしたのですが、実は2012年当時において、「安く感じた」時計ではありません。
というのは2012年10月頃の他の時計の相場を見れば分かること。
P番のGMTマスター2は35万円前後ですし、コンビの16713だって約40万円という相場。
つまり、本来コンビより安いはずの16710は、Z番というだけでその時既にコンビと同水準の相場です。
しかし、その頃「割高」と感じてもZ番を手に入れておいたならば、今のようなものすごい値上がりを体験できたわけです。
ちなみに、コンビの16713もZ番以前の16710も値上がりしていますが、16713の現在相場よりZ番16710のほうが高いため、値上がり額は上です。
また16710といえば、文字盤上の「I I」の箇所において様々なモノが存在し、特に「ll」となっているものは「スティック」と呼ばれ現在90万円以上です。
下記の相場は過去現在相場とも「I I」のモノですがそれでもこの額です。
ロレックスGMTマスター2青赤ベゼル(Z番)16710の価格比較
時計名 | 状態 | 2012年10月の安値(ヤフオク) | 期間 | 2017年1月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
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ロレックス GMTマスター2 青赤ベゼル (Z番) 16710 |
中古 | ¥419,800 | 4年 3ヶ月 |
¥896,400 | 476,600 | 213.53% |