“90年代ブルガリ”には魅力が多いといえますが、そういったことゆえか、近頃相場が伸びているモデルが多いと感じます。
例えば、1997年登場のソロテンポは、数年前まで「5万円前後で購入可能」といった状態でしたが、現在では10万円以上という価格帯に変化。
また、K18モデルについては、SSよりも値動き事例が多く、スクーバのSD38Gなどは2018年から現在にかけてずっと上昇傾向といえる動きを見せています。
今回は、そんなK18の中でも、ブルガリブルガリの事例をお伝えしたいと思います。
ブルガリブルガリは、ブルガリのドレス系モデルで、ブルガリ腕時計を象徴するモデル。
2000年代前半頃までは、メンズサイズは33mm一択だったのですが、その頃のモデルの評判が高かったといえ、当時は「ロレックスかブルガリブルガリにするか迷う」というぐらいのポジションとなっていたのです。
2010年代になってからの中古個体数を見ても、BB33SSの数は多く、やはり90年代当時“売れていた”という事がわかります。
そして、その33mmモデルのK18版がこのBB33GGなのですが、同じ型番でもクォーツと自動巻が存在。クォーツの場合、2針仕様なのですが、自動巻の場合は3針となっています。
前回、このBB33GGの自動巻モデルを記事で取り上げたのは、2017年4月とだいぶ前でありますが、その際は約69万円という水準でした。
では現在、このBB33GGはどうなっているかというと、その答えは198万円。
2017年4月⇒2025年5月で約128万円の上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年4月 の安値 |
2025年5月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
ブルガリ
ブルガリブルガリ BB33GG 自動巻 |
中古 | 8年 1ヶ月 |
¥698,000 | ¥1,980,000 | 1,282,000 | 283.67% |
このBB33GGは、約2.8倍といった値動きをしたわけで、まさに「派手な変動」をしたといえます。
同じ世代の33mmメンズサイズでも、SSのBB33SSは、「これまで10万円未満だったのが、10万円超えとなった」といった状態ですが、K18のBB33GGとなると、変動額が120万円といった単位。2.8倍といった伸びもSSを凌ぐといえます。
伸び率といった観点では、10万円未満といった価格帯のほうが伸びやすいといった印象があります。
実際、5万円程度だったソロテンポが10万円以上になったという変動をしたら、2倍となるわけです。
しかし、K18の場合、素材そのものが高いため、2017年時点の価格がそれなりに高値。
そのようなK18がSSを上回る伸びとなっているわけですから、やはりK18のブルガリは強いと感じます。
ちなみに、これは「金の含有量が評価されている」というよりも、純粋に「K18のブルガリが人気」なのだと思います。
というのも、ブレスレットと比べると金の使用率が圧倒的に低いといえる、ラバーベルトのAL38GやSD38Gなども「目立った変動」をしているからです。
ですから、「SSのブルガリ相場が10万円台」だからといって油断していると、K18のすごい値動きを見逃してしまうと思います。