2000年にデイトナは一斉モデルチェンジをしたのですが、その際、すべてのモデルに自社製のクロノグラフムーブメントが搭載されるようになりました。
ロレックスといえばマニュファクチュールで有名ですが、長年クロノグラフムーブメントを作っておらず、16520までのデイトナに搭載されていたムーブメントは他社製。
それが自社製になったわけですから、記念すべき出来事だったといえます。
そういったことゆえか、2000年に「デイトナビーチ」が登場。
これは、緑・黄・青・ピンクの4色展開で、それぞれ箱までがそのテーマカラーという“特別なデイトナ”だったといえます。
2010年代中盤頃までの中古相場では、「どの色が特に高値」といったことは基本的になかったといえます。
それが2020年になると「青」が最も高値という状態に変化。
前回、このデイトナビーチの青をお伝えした2023年3月時点では、なんと1500万円に達していたのです。
そんな「青」でありますが、現在水準はどうなっているかというと、約1027万円といった状態。
2023年3月水準に対して、実に472万円もの値下がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2023年3月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナビーチ 青 116519 |
中古 | 2年 3ヶ月 |
¥15,000,000 | ¥10,279,400 | -4,720,600 | 68.53% |
目立った値下がりとなってしまっている「青」ですが、現在水準は他のデイトナビーチと比較するとどうでしょう。
かろうじて「青」が最も高値といった状態ですが、「黄」と「ピンク」とそこまで差が無いといえます。
現在のデイトナビーチ水準を見ると、「緑」だけが1段階安く、それ以外はおおよそ1000万円前後といえる水準に収まっているといえます。
2020年から2024年頃まで「青」が最も高値といった傾向があったデイトナビーチですが、2025年の今では、「緑を除くと、各色大きな差がない」といった状態に変化したといえます。
ちなみに、「青」の中古個体は、2017年頃から激減した形跡があり、そういった様子は2020年代になっても同様だったといえます。
それが今、「青」は少なくとも4個体以上が売られている様子。
他のデイトナビーチは、それぞれ1個体といったところであるため、なぜか「青」は現在、「最も多く売られているデイトナビーチ」となっている状態でもあります。