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現在相場考察

約135万円に下落、シードゥエラーディープシー116660黒文字盤

2025年6月8日更新
ロレックスのシードゥエラー116660について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年11月の安値と2025年6月の安値を比較し現在相場を考察。この7ヶ月での変動は10万7000円の値下がりだった。

シードゥエラー ディープシー 116660 黒文字盤についての考察(2025年6月)

2008年に44mmという大きなサイズで登場したディープシー。

それまでのシードゥエラーは、300m防水が基本のサブマリーナーに対して、1220m防水といった性能を有していましたが、ディープシーとなると3900m防水という性能が備わります。

デビュー以来、116660は“大きなサイズ”、“高性能”といったスペシャル感があり、スポーツロレックスの中で相対的に高値といった立ち位置となっていたといえます。

また、2014年に登場したDブルー文字盤は、スポーツモデルとしては初となるグラデーションカラーが採用され、2017年頃までSSデイトナ(116520)以上の相場となっていた経緯があります。

しかしながら、ここ最近のディープシー相場は、スポーツモデルの中で“安価”という立ち位置に変化。

定価の観点では、サブマリーナーよりも上となっているディープシーですが、同じ世代のサブマリーナーと比べると、シードゥエラーのほうが中古相場が安価となっているのです。

特に初代ディープシーである116660については、2022年頃から「セラミックベゼル最安値」といった立ち位置。

2017年頃においては、GMTマスター2116710LNと、サブマリーナーノンデイトの114060が「セラミックベゼル最安値」といった傾向があったのですが、それが2020年代になるとディープシーになってしまったわけです。

ちなみに、サブマリーナーノンデイトについては、定価の観点で高い順に「ディープシー⇒サブマリーナーデイト⇒ノンデイト」となっていることから、中古相場が安価なのは致し方がない部分があるといえます。

しかしながら、スペシャルモデルといった要素があるディープシーが、ノンデイトよりも安く、「セラミックベゼル最安値」となっていることは、考えてみると、驚くような状況だといえるでしょう。

本記事で参考とした中古腕時計

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ロレックス シードゥエラー ディープシー 116660(V) 箱 保証書 SS メンズ時計 ブラック 仕上げ済 2009年 美品

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年11月
の安値
2025年6月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
ディープシー
116660
黒文字盤
中古 0年
7ヶ月
¥1,458,000 ¥1,351,000 -107,000 92.66%

そして、この116660黒文字盤は、この7ヶ月間でも10万円以上の値下がりといった様子を見せており、現在水準は約135万円という状態となっています。

ちなみに、2017年頃において「セラミックベゼル最安値」となっていたGMTマスター2116710LNは現在、約172万円ですから、このディープシーよりも40万円近く高値であります。

デビュー時に、大注目されたディープシーですが、このところの中古相場で元気がない様子を見せてしまっているのは、やはり44mmといったサイズが大きすぎる、と思われているからなのでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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