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現在相場考察

2021年11月水準よりも高値、ロイヤルオーククロノグラフ25860ST.OO.1110ST.03

2025年6月9日更新
オーデマピゲのクロノグラフ25860ST.OO.1110ST.03について斉藤由貴生が執筆。本記事では2021年7月の安値と2025年6月の安値を比較し現在相場を考察。この3年11ヶ月での変動は53万3100円の値上がりだった。

ロイヤルオーク クロノグラフ 25860ST.OO.1110ST.03についての考察(2025年6月)

ロイヤルオークの各モデルは2020年夏頃から活発に値動きするようになった経緯があり、特に2022年については、“ロレックスよりも早く反応する”といった状態が見られました。

従来、値上がり、もしくは値下がりとなる場合、ロレックスのスポーツモデルが真っ先に反応して、その次か、その次の次といったぐらいの段階で、“ロイヤルオークが動く”といった印象だったのですが、2022年については“ロイヤルオークが動いた後にロレックスが動く”といったことになっていたのです。

しかし、2023年になるとロイヤルオークは“真っ先に動く”というどころか、あまり値動きしなくなるといった状態に変化。特に15400STは1年間値動きせずといったこともあるぐらい変わってしまったといえます。

また、15400STといったロイヤルオークについては、現在水準が2021年夏頃と同水準かそれ以下、といった状態が見られます。

特に15202エクストラシンにはそういった傾向が見られ、2021年4月水準よりも安価という状態が続いています。

さて、2022年といえば、春に急上昇、その後下落したといった経緯がありますが、そういった値動きをした結果、一時多くのモデルが2021年秋水準並といった状態を見せたといえます。

それが今となっては、2022年1月並にまで回復といった事例が見られるようになっているため、2021年4月水準よりも安価、というロイヤルオークに対しては元気がないといった印象を受けるでしょう。

そんなロイヤルオークでありますが、ロレックス5桁に相当する世代では、2021年秋水準並になっているという事例を見かけます。

例えば、14790ST.OO.0789ST.08は今年5月時点で418万円といった状態でしたが、それは2021年12月水準と同程度。

ですから、14790といった世代のほうが、ロレックス6桁に相当する世代のロイヤルオークよりも、より回復しているといえます。

では、14790世代のクロノグラフはどうかというと、こちらもまた2021年11月水準よりも高値といった様子が見られるのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2021年7月
の安値
2025年6月
の安値
変動額 残価率
オーデマピゲ
ロイヤルオーク
クロノグラフ
25860ST.OO.1110ST.03
中古 3年
11ヶ月
¥4,744,900 ¥5,278,000 533,100 111.24%

前回、この25860ST.OO.1110ST.03を記事で取り上げたのが2021年7月であるため、その時期の比較をすると、実に53万円もの上昇といったところ。

ただ、2022年2月には670万円台に達していたため、その時期と比べると値下がり状態であります。

こういったクロノグラフの事例を見ても、2021年11月といった時期よりも高値となっているわけで、近年、ロイヤルオークでは現行に近い世代よりも、ややクラシックな世代の方が評価されているといえるのかもしれません。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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