ロイヤルオークの各モデルは2020年夏頃から活発に値動きするようになった経緯があり、特に2022年については、“ロレックスよりも早く反応する”といった状態が見られました。
従来、値上がり、もしくは値下がりとなる場合、ロレックスのスポーツモデルが真っ先に反応して、その次か、その次の次といったぐらいの段階で、“ロイヤルオークが動く”といった印象だったのですが、2022年については“ロイヤルオークが動いた後にロレックスが動く”といったことになっていたのです。
しかし、2023年になるとロイヤルオークは“真っ先に動く”というどころか、あまり値動きしなくなるといった状態に変化。特に15400STは1年間値動きせずといったこともあるぐらい変わってしまったといえます。
また、15400STといったロイヤルオークについては、現在水準が2021年夏頃と同水準かそれ以下、といった状態が見られます。
特に15202エクストラシンにはそういった傾向が見られ、2021年4月水準よりも安価という状態が続いています。
さて、2022年といえば、春に急上昇、その後下落したといった経緯がありますが、そういった値動きをした結果、一時多くのモデルが2021年秋水準並といった状態を見せたといえます。
それが今となっては、2022年1月並にまで回復といった事例が見られるようになっているため、2021年4月水準よりも安価、というロイヤルオークに対しては元気がないといった印象を受けるでしょう。
そんなロイヤルオークでありますが、ロレックス5桁に相当する世代では、2021年秋水準並になっているという事例を見かけます。
例えば、14790ST.OO.0789ST.08は今年5月時点で418万円といった状態でしたが、それは2021年12月水準と同程度。
ですから、14790といった世代のほうが、ロレックス6桁に相当する世代のロイヤルオークよりも、より回復しているといえます。
では、14790世代のクロノグラフはどうかというと、こちらもまた2021年11月水準よりも高値といった様子が見られるのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2021年7月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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オーデマピゲ
ロイヤルオーク クロノグラフ 25860ST.OO.1110ST.03 |
中古 | 3年 11ヶ月 |
¥4,744,900 | ¥5,278,000 | 533,100 | 111.24% |
前回、この25860ST.OO.1110ST.03を記事で取り上げたのが2021年7月であるため、その時期の比較をすると、実に53万円もの上昇といったところ。
ただ、2022年2月には670万円台に達していたため、その時期と比べると値下がり状態であります。
こういったクロノグラフの事例を見ても、2021年11月といった時期よりも高値となっているわけで、近年、ロイヤルオークでは現行に近い世代よりも、ややクラシックな世代の方が評価されているといえるのかもしれません。