近頃のタンクアメリカンには、ステンレスモデルが用意されるようになりましたが、かつてのタンクアメリカンはK18もしくはプラチナのみといった存在。まさに、ロレックスのデイデイトのようなキャラクターだったといえます。
その世代のタンクアメリカンは、現在LMサイズの3針PGが130万円台といったところ。2017年水準は80万円台だったため、それなりに上昇しているといえます。
さて、この世代のLMサイズ(メンズモデル)には、機械式の3針の他に、クォーツのクロノグラフが用意されていました。
近年の相場は、機械式よりもクォーツのほうが安価となっているため、たとえクロノグラフだとしても、クォーツの相場は安め。2017年時点で機械式の3針は80万円台といった価格帯だったわけですが、クォーツクロノについては50万円台といった状態でした。
ただ、近頃はクォーツモデルにおいても上昇事例が増えてきています。
また、K18モデルで上昇事例が多いと感じるため、まさにそういったことに当てはまるタンクアメリカンのクロノグラフがどうなっているのか気になるところでしょう。
今回は、YG、クロノリフレクス(クォーツ永久カレンダー)という内容のW2601156を取り上げますが、前回このモデルを取り上げたのは2018年2月。その際は、他のタンクアメリカン相場同様、約53万円という状態でした。
それに対して現在水準はどうなっているかというと、その答えは約99万円。
2018年2月水準に対して、実に45万円もの値上がりとなっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2018年2月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
タンクアメリカン W2601156 |
中古 | 7年 4ヶ月 |
¥539,000 | ¥991,240 | 452,240 | 183.90% |
W2601156の変動率は、2018年2月⇒現在で約183%といった数値。約7年といった期間で1.8倍という動きをしたことになります。
このような値動きは、まさに近頃のカルティエらしいともいえ、かなり伸びているという感覚になるでしょう。
ただ、その一方で、「K18モデル」、「カルティエのフラッグシップ」という観点からすると、約99万円という価格は、今の感覚からすると安いとも感じられます。
タンクアメリカンは当時のフラッグシップモデルだといえますが、同じ上級モデルであるCPCPの現在水準などと比べると、このW2601156はずっと安価。
また、レベルソなど他ブランドのK18(革ベルト)モデルと比べても安いといえるでしょう。
以上のことからすると、このW2601156は、今検討する価値ある状態だと感じます。