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現在相場考察

360万円台といった価格で購入可能、オーヴァーシーズ5500V/110A-B148

2025年6月12日更新
ヴァシュロンコンスタンタンのオーヴァーシーズ5500V/110A-B148について斉藤由貴生が執筆。本記事では2025年3月の安値と2025年6月の安値を比較し現在相場を考察。この3ヶ月での変動は52万3000円の値下がりだった。

オーヴァーシーズ 5500V/110A-B148についての考察(2025年6月)

今年3月に、「3針モデルと比べると残価率が優秀」となっていたオーヴァーシーズクロノグラフモデル5500V/110A-B148

これは、2016年登場の第3世代オーヴァーシーズで、現行モデルといったキャラクターを持つ一方、厳密には「現行ではない」といった存在であります。

オーヴァーシーズの現行モデルは、3針クロノグラフともにマイナーチェンジされ、クロノグラフの現行型番は5520Vとなっています。

ですから、3針にしてもクロノグラフにしても、4520Vや5520Vのようが高く、4500Vと5500Vは現行品よりも100万円安といったことも珍しくありません。

特に青文字盤クロノグラフ5520V(現行)と5500Vの相場差は激しく、現在約144万円の差が開いているといえます。

こういった差になっている1つの原因が、5500V/110A-B148が3月から現在までにかけて下落傾向となっていることだと思います。

冒頭でもお伝えしたように、3月時点で5500V/110A-B1483針と比べると弱いといった感覚だったわけですが、そこから現在までにかけて52万円もの値下がりといった状態になっているのです。

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2025年3月
の安値
2025年6月
の安値
変動額 残価率
ヴァシュロンコンスタンタン
オーヴァーシーズ
5500V/110A-B148
中古 0年
3ヶ月
¥4,208,000 ¥3,685,000 -523,000 87.57%

そういったことからなのか、青文字盤クロノグラフは、5520Vと5500Vとの相場差が約144万円もあるといった状態になっているのでしょう。

ちなみに現在、現行の5520V/210A-B148は約512万円がボトム価格。それに対して、この5500V/110A-B148は約368万円であります。

現行の5520も、1つ前の5500もかなり似た見た目ですが、“現行か否か”といった違いで140万円以上の相場差がついているのは凄まじいといえます。

そういった意味で筆者としては、360万円台といった価格で購入可能な1つ前のクロノグラフに対してお得感を感じます。

また、この360万円台といった価格帯は、3針青文字盤とほぼ同じともいえます。

オーヴァーシーズの場合、3針よりもクロノグラフのほうが高値という傾向があり、現行モデルの場合3針(4520V)とクロノグラフ(5520V)との差は約69万円です。

ですから、これまでのクロノグラフに対する印象からすると、3針と同じような価格帯で購入可能となっている今、「青文字盤のオーヴァーシーズ」は検討する価値ある状態だと思います。

さらには、この360万円台という価格は、なんとデイトナ116500LN黒文字盤よりも安価。

「360万円台で第3世代オーヴァーシーズ青文字盤クロノグラフが購入可能」というのは、2022年以降の相場感覚からすると、驚くような状況だといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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