2022年頃からサントスガルベのLMサイズが上昇するようになり、2023年、2024年と上昇した結果、今やLMサイズの機械式は70万円台といった価格帯に達しています。
LMサイズといえば、カルティエの「メンズ」に相当するモデルですが、サントスガルベの場合、LMでもケースサイズが29mmだったため、2005年にはより大きなXLが追加。
XLをもってしても35mmであるわけですが、サントスガルベは、実測値よりも大きく見えるため、29mmがLM、35mmがXLというのは違和感ないといえます。
ただ、29mmという寸法ゆえに、LMは長らく相場があまり高くないという状態が継続。
2021年頃までは「いつでも25万円程度で購入可能(SSの機械式)」となってしました。
それが2022年から上昇し、今では70万円台といった状態になっているわけですから、以前と比べると「だいぶ伸びた」ということになります。
さて、今回はLMサイズのクォーツ、そのコンビモデルを取り上げたいと思うのですが、このW20011C4という型番は、2017年時点で約19万円で購入可能となっていました。
2020年頃までそういった相場が続いており、かつては「10万円台で購入可能なカルティエ」という印象があったといえます。
しかし2021年になると、このW20011C4は上昇し、相場は20万円台中盤といった水準に変化。
そして、2022年には30万円台、2023年には40万円台へと上昇していったわけです。
そんなW20011C4でありますが、2025年の現在水準はどうなっているかというと、その答えは約51万円。
かつて「いつでも10万円台で購入可能」といった状態だったモデルが、今や50万円台となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年10月 の安値 |
2025年6月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
|
カルティエ
サントスガルベ W20011C4 |
中古 | 7年 8ヶ月 |
¥196,335 | ¥518,000 | 321,665 | 263.83% |
このW20011C4は50万円台となっているため、「評価されている」と感じる一方、SSと同じ水準であるという部分があります。
通常であれば、SSよりもコンビのほうが高値となるわけですが、クォーツのサントスガルベの場合コンビとSSが同水準。
同じサントスガルベでも、XLサイズの場合、SSよりもコンビのほうが高値となっているため、SSと同水準という、クォーツのLMサイズにはある種の“お得感”があるといえるでしょう。