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現在相場考察

今や50万円台だが、サントスガルベ W20011C4

2025年6月25日更新
カルティエのサントスガルベW20011C4について斉藤由貴生が執筆。本記事では2017年10月の安値と2025年6月の安値を比較し現在相場を考察。この7年8ヶ月での変動は32万1665円の値上がりだった。

サントスガルベ W20011C4についての考察(2025年6月)

2022年頃からサントスガルベのLMサイズが上昇するようになり、2023年、2024年と上昇した結果、今やLMサイズの機械式は70万円台といった価格帯に達しています。

LMサイズといえば、カルティエの「メンズ」に相当するモデルですが、サントスガルベの場合、LMでもケースサイズが29mmだったため、2005年にはより大きなXLが追加。

XLをもってしても35mmであるわけですが、サントスガルベは、実測値よりも大きく見えるため、29mmがLM、35mmがXLというのは違和感ないといえます。

ただ、29mmという寸法ゆえに、LMは長らく相場があまり高くないという状態が継続。

2021年頃までは「いつでも25万円程度で購入可能(SSの機械式)」となってしました。

それが2022年から上昇し、今では70万円台といった状態になっているわけですから、以前と比べると「だいぶ伸びた」ということになります。

さて、今回はLMサイズのクォーツ、そのコンビモデルを取り上げたいと思うのですが、このW20011C4という型番は、2017年時点で約19万円で購入可能となっていました。

2020年頃までそういった相場が続いており、かつては「10万円台で購入可能なカルティエ」という印象があったといえます。

しかし2021年になると、このW20011C4は上昇し、相場は20万円台中盤といった水準に変化。

そして、2022年には30万円台、2023年には40万円台へと上昇していったわけです。

そんなW20011C4でありますが、2025年の現在水準はどうなっているかというと、その答えは約51万円。

かつて「いつでも10万円台で購入可能」といった状態だったモデルが、今や50万円台となっているのです。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2017年10月
の安値
2025年6月
の安値
変動額 残価率
カルティエ
サントスガルベ
W20011C4
中古 7年
8ヶ月
¥196,335 ¥518,000 321,665 263.83%

このW20011C4は50万円台となっているため、「評価されている」と感じる一方、SSと同じ水準であるという部分があります。

通常であれば、SSよりもコンビのほうが高値となるわけですが、クォーツのサントスガルベの場合コンビとSSが同水準。

同じサントスガルベでも、XLサイズの場合、SSよりもコンビのほうが高値となっているため、SSと同水準という、クォーツのLMサイズにはある種の“お得感”があるといえるでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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