このところ、伸びているモデルが多いと感じる90年代ブルガリ。
この時期のブルガリ腕時計の特徴は、ロレックスといった王道時計とは違った味を楽しめるといった魅力があったといえます。
2000年前後の日本においても、この世代のブルガリは大人気だったといえ、当時の新品相場はロレックスと肩を並べるぐらい。そのような価格帯でも、「ロレックスかブルガリ、どちらにしよう」と迷われる存在だったわけです。
しかしながら、今となってはブルガリの中古相場は安価。
2001年頃において、当時最も高いSSロレックス(デイトナ除く)だったのはエクスプローラーの114270ですが、その時期、ブルガリスクーバのSCB38Sブレスレットモデルは、114270を上回る水準でした。
それが今や、114270が70万円台であるのに対し、SCB38Sは20万円程度で購入可能といった状態。
大きな差がついてしまったといえます。
ただ、そんなSCB38Sも以前と比べると上昇している様子。SCB38S(ブレスレット)は長年15万円前後で購入可能といった状態でしたが、現在では20万円前後となっている様子があります。
また、90年代ブルガリは、多くのモデルに対してK18バージョンが用意されていたのですが、それらK18モデルは特に目立って上昇しているといえます。
さて、今回はそんなK18の中でも、90年代当時筆者が最も憧れていたスポーツクロノを取り上げたいと思います。
スポーツクロノのK18モデルであるCH35Gには、同じ型番でも以下の要素が存在。
最も価格差を決定づけるのは、「革ベルト/ブレスレット」という点。K18モデルですから当たり前ですが、革ベルトとの差は以前から「結構ある」という印象です。
ただ、ブレスレットをもってしても、2020年時点でCH35Gは88万円で購入可能といった状態。
今の基準からすると、K18ブレスレットモデルの価格としては「驚くほど安かった」といえます。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2020年12月 の安値 |
2025年8月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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ブルガリ
スポーツクロノ CH35G ブレスレット クォーツ 白文字盤 |
中古 | 4年 8ヶ月 |
¥880,000 | ¥2,098,000 | 1,218,000 | 238.41% |
そんなCH35Gのブレスレットモデル(クォーツ白文字盤)ですが、現在水準はどうなっているかというと、なんと約209万円という状態。
実に、2020年12月水準に対して、2倍以上の伸びとなっているのです。
ちなみに、このCH35Gには、「前期/中期/後期」がありますが、2020年12月の個体も、今回の個体も前期と全く条件が同じ。
不思議とCH35Gのブレスレットモデルは「前期、クォーツ、白文字盤」という条件の個体が多い印象ですが、それは5年前でも今でも変わりありません。
2020年12月時点でも、「後期(or中期)、自動巻」といった条件のモデルは、100万円以上といった相場だったといえますが、もしもそういった条件の個体があったならば、現在どういった相場になるかも気になるところだといえます。