以前、コンステレーションの“永久カレンダー”モデルを紹介しましたが、一見「普通のモデル」に見えるのに、実は永久カレンダー機能が備わっているという点が面白いといえます。
その際紹介した1552.30は、ロレックス5桁世代に相当する年式の“マンハッタン”と呼ばれるモデル。
それに対して、今回紹介するのは、“マンハッタン”の1つ後の“ダブルイーグル”と呼ばれる世代です。
ダブルイーグルは、2003年登場の第3世代コンステレーションでありますが、マンハッタンをより立体的にした形が印象的。世代的にはロレックス6桁と近く、どことなく見た目も6桁世代のような「線の太さ」が感じられるといえます。
そしてこの世代にも、マンハッタンと同じメカニズムの「永久カレンダー」搭載モデルが存在。今回は、そのコンビモデルを取り上げたいと思います。
それが、この1213.10ですが、YGコンビのシャンパン文字盤という、王道の「コンビモデル」といった配色。
それでいて、ダブルイーグルのケース形状が近代的で、何かと意外性がたまらないといえます。
さらに、「実は永久カレンダー」という要素まで備わっているわけですから、マニア目線ではぐっとくる存在。
そういったことがあってか、近頃の相場は結構な値上がりとなっており、現在相場は2022年12月水準に対して17万円もの上昇となっているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2022年12月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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オメガ
コンステレーション 1213.10 |
中古 | 2年 10ヶ月 |
¥216,197 | ¥392,700 | 176,503 | 181.64% |
この1213.10は、どこが永久カレンダーなのかというと、カレンダー部分にその機能が備わっています。
30日で終わる月の次は、自動的に「1」になるわけですが、竜頭を長押しすると、カレンダーが自動で動き、その月を表示。例えば、その日が9月26日だったならば、竜頭を長押しするとカレンダーの数字がぐるぐる回って「9」で止まるのです。
これは、ETA252.511という機械の特性で、実は筆者が所有しているブルガリブルガリにも同じ機械が搭載。
30日の次が勝手に1になってくれるのは便利ですし、クォーツでしかできない表現方法の永久カレンダーというのが、所有していてたまらないポイントだといえます。
こういった意外性を持つ永久カレンダーであるがゆえに、近頃、この機械が搭載されたコンステレーションが上昇している傾向があるわけですが、よりレア感が強い「ダブルイーグル」世代のコンビモデルとなると、2022年⇒2025年で約1.8倍といった派手な伸びが見られるのです。