デイトナといえば、SSが人気という印象がありますが、116520は、このところ相場が変わっていない印象があります。
また、2017年に“中古腕時計で最も派手な変動”となっていた16520についても、近頃は「約1年半で10万円単位の値動き」といった変動にとどまっている様子があります。
そういった中、コンビの116523が、近頃それなりに動いているといえ、特に白文字盤の上昇が目立っています。
前回、116523白文字盤を記事で取り上げたのは2024年2月。その時点では約244万円といった水準だったのが、現在では約278万円。
2024年2月に対して、約33万円の上昇となっているのです。
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年2月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
デイトナ 116523 白文字盤 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥2,447,850 | ¥2,783,000 | 335,150 | 113.69% |
なお、約278万円といった価格で、他にどのような腕時計が購入可能なのかというと、116520黒文字盤がその候補になります。
116520黒文字盤は、現在約279万円で購入可能といった状態であるため、この116523白文字盤と、ほぼ変わらない相場となっているのです。
デイトナの場合、SSとコンビの相場は「コンビのほうが安価」という傾向があるため、116523と116520との差がわずか1万円という今の状態は「珍しい」といえるでしょう。
2024年2月時点で116520黒文字盤は280万円、116523白文字盤は約244万円。SSとコンビとでは、SSのほうが36万円程度高かったわけです。
とはいうものの、2016年頃まで、116520世代では、コンビとの差がそこまでないといった傾向があったため、現在の「SSとコンビの差がわずか」といった状況は、史上初というわけではありません。
また、他の文字盤同士の比較だと、116520と116523とで、もっと相場が離れているともいえます。
例えば、白文字盤同士の比較だと116520と116523の差は約31万円。また、ボトム価格を比較した場合、116523は258万円(グレー文字盤)となるため、116520黒文字盤との差は21万円となります。
筆者の推測として、116523が上昇した理由は、おそらく16523の影響だと思われます。
デイトナの相場は、『116520よりも16520のほうが高い』という傾向があり、YGでも同様となっています。
しかし、コンビにおいては16523のほうが安く、全デイトナで最も安く購入可能なのが16523という傾向が以前からあるわけです。
それが近頃は、16523が上昇したことにより、一時は116523のほうが安価となっていたほど。
それが今、116523が上昇した結果、16523よりも116523が高いという状態に戻ったわけです。
なお、現在16523白文字盤は242万円となっているため、116523白文字盤よりも約36万円安価であります。

