2014年に登場した後、2017年に生産終了となったシードゥエラーの116600。
当時のロレックスとしては、3年程度という短い生産期間が「レア」という印象になり、生産終了になるや否や大きく上昇した経緯があります。
生産終了発覚前水準が約73万円だったのに対し、生産終了は発覚後は約112万円。これは、当時の緑サブやGMTマスター2のバットマンよりも高く、すごく値上がりしたという印象でした。
その後も116600は、他の同世代モデルと比べて高値というポジションが継続し、2021年になるとシードゥエラーのDブルー文字盤を抜かすに至りました。
そして2022年9月という時期においても、116600は上昇し、その時点で200万円超えという水準に到達。
ですから2017年春の生産終了以降、116600は“高いモデル”というポジションをキープしていたといえます。
しかし今、そんな116600に対して、2017年以来のポジション変化となっている事態が発生しているのです。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
| 腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年11月 の安値 |
2025年10月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
|---|---|---|---|---|---|---|
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ロレックス
シードゥエラー 116600 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥1,870,000 | ¥1,618,000 | -252,000 | 86.52% |
約1年前時点で116600は180万円台となっていたのですが、現在では160万円台に下落。
116600の現在ボトム価格は、約161万円ですが、この相場には、同じ世代のサブマリーナー116610LNが位置するのです。
現在、116610LNは約155万円がボトム価格となっている一方、2番目に安価な個体は約162万円。また、2023年10月時点では約163万円、2024年5月時点では170万円と、この価格帯付近に位置している印象があります。
ですから、116600は今、サブマリーナー116610LNと同等ともいえる価格帯にまで下がったといえるわけで、この数年維持していた「同世代モデルに対して高値」という状態ではなくなっているわけです。
各モデルの相場を比べると以下の通りです。
2017年
2025年10月現在
こうしてみると、2017年の生産終了発覚後から、長らく続いた「高値」という116600のポジションが変化したということがよく分かります。