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現在相場考察

2017年以来のポジション変化、シードゥエラー116600

2025年10月12日更新
ロレックスのシードゥエラー116600について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年11月の安値と2025年10月の安値を比較し現在相場を考察。この11ヶ月での変動は25万2000円の値下がりだった。

シードゥエラー 116600についての考察(2025年10月)

2014年に登場した後、2017年に生産終了となったシードゥエラーの116600。

当時のロレックスとしては、3年程度という短い生産期間が「レア」という印象になり、生産終了になるや否や大きく上昇した経緯があります。

生産終了発覚前水準が約73万円だったのに対し、生産終了は発覚後は約112万円。これは、当時の緑サブやGMTマスター2のバットマンよりも高く、すごく値上がりしたという印象でした。

その後も116600は、他の同世代モデルと比べて高値というポジションが継続し、2021年になるとシードゥエラーのDブルー文字盤を抜かすに至りました。

そして2022年9月という時期においても、116600は上昇し、その時点で200万円超えという水準に到達。

ですから2017年春の生産終了以降、116600は“高いモデル”というポジションをキープしていたといえます。

しかし今、そんな116600に対して、2017年以来のポジション変化となっている事態が発生しているのです。

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年11月
の安値
2025年10月
の安値
変動額 残価率
ロレックス
シードゥエラー
116600
中古 0年
11ヶ月
¥1,870,000 ¥1,618,000 -252,000 86.52%

約1年前時点で116600は180万円台となっていたのですが、現在では160万円台に下落。

116600の現在ボトム価格は、約161万円ですが、この相場には、同じ世代のサブマリーナー116610LNが位置するのです。

現在、116610LNは約155万円がボトム価格となっている一方、2番目に安価な個体は約162万円。また、2023年10月時点では約163万円、2024年5月時点では170万円と、この価格帯付近に位置している印象があります。

ですから、116600は今、サブマリーナー116610LNと同等ともいえる価格帯にまで下がったといえるわけで、この数年維持していた「同世代モデルに対して高値」という状態ではなくなっているわけです。

各モデルの相場を比べると以下の通りです。

2017年

  • シードゥエラー116600 1,122,550円(6月)
  • サブマリーナー116610LV 1,023,840円(8月)
  • GMTマスター2 116710BLNR 1,010,000円(8月)
  • サブマリーナー116610LN 753,840円(5月)
  • GMTマスター2 116710LN 740,000円(9月)
  • 2025年10月現在

  • サブマリーナー116610LV 2,680,000円
  • GMTマスター2 116710BLNR 2,138,000円
  • GMTマスター2 116710LN 1,621,650円
  • シードゥエラー116600 1,618,000円
  • サブマリーナー116610LN 1,558,000円
  • こうしてみると、2017年の生産終了発覚後から、長らく続いた「高値」という116600のポジションが変化したということがよく分かります。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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