腕時計投資新聞

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登場から今年で20年、タグホイヤーキリウム

キリウムがデビューしてから20年後の2017年にまで、これと似たようなデザインの高級腕時計は意外にも登場していません。

というよりも、この手のデザインは高級腕時計というよりも、安価で売られているカジュアルなモデルに採用される傾向があり、高級腕時計以外ではなんとなく見たことあるデザインかもしれません。

しかし、その高級腕時計としてはあまり無いデザインをあえて楽しむというのがこのキリウムの良さだと思うのです。

もしもこれが10万円以上という価格帯であるならば、気軽に楽しむというわけにもいかないでしょう。しかし、5万円前後という今の価格は、コレクションの1つとして面白いと思います。

1997年にデビューした際、キリウムには3つのラインナップがありました。

  • クオーツ
  • 自動巻
  • クロノグラフ

自動巻はクロノメーター仕様の本格的なものでしたが、当初クロノグラフはクオーツしかありませんでした(1999年に自動巻クロノグラフが追加)。

キリウムにはタグホイヤーのロゴがカラーのモノとモノトーンのモノがあるのですが、両者の違いは年式の差ではありません。クオーツがカラーロゴ、自動巻とクロノグラフがモノトーンのロゴとなっています。

ちなみに、クオーツがカラーロゴ、機械式がモノトーンロゴというのはキリウムに限らず当時のタグホイヤー全部のモデルに共通すること。

このキリウムのクロノグラフ、外装だけでなくて文字盤のデザインも独特で良いと思います。

クロノグラフモデルであるにもかかわらず、デザイン優先で目盛りが省略されていたり、発光塗料の配置なども独特でかなり魅力的。

ということで、今衝動買いのようにポーンと買うならば、買って良い1本だと感じます。

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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