腕時計投資新聞

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サブマリーナを考える1、16610

この16610、2010年に新型の116610LNが登場するまで22年にわたって生産されたモデルであり、ロレックスブームが起きた1999年頃からも10年間もの長い間”現行モデル”として時計店にてよく見かけた時計でもあります。

近くのドンキホーテでもよく見かけ、その新品実売価格は38万8000円ぐらいが相場。

時計店に行くと、この時計を買っている人を必ず見るぐらいよく売れていたと思います。

ロレックス入門用の1本として、オメガスピードマスターと迷う方が購入するか、すでにスピードマスターを持っている人が2本目で買う、といったような印象がある16610

あまりにもオーソドックスな時計なので、時計マニアとしてはノンデイトの14060Mのほうがグッとくる印象だったかもしれません。

ロレックス全般に言えることですが、つけ心地は非常に良く機械も強いため普段使いにはもってこいの時計です。

私はより“所有満足感”の高そうな「青サブ」を所有していましたが、便利で楽なため使用頻度が高かったと記憶しています。

防水を売りにしているロレックスのオイスターシリーズの中でも、更に防水機能を売りにしているため、他の5桁リファレンスが100m防水という性能に対し、16610は300m防水。

その代わり時計本体の部分がずっしりとしていますが、他のオイスターより長めのバックルが功を奏し重量バランスが良く装着していてもストレスを感じません

この辺りの設計がロレックスは非常にうまい、というのはとてもありがたいことです。

ロレックスより、よりデラックスな価値を提供しようとしているダイバーズウォッチでも「つけ心地が悪い」時計は毎日つける気にはなりません
(結構そういう時計多いです)

時計マニアからは少し味気ない、という印象を持たれても仕方がないほど数が多いサブマリーナ。

ロレックス初心者向けの時計ですが、
当時これを買った人は間違いのない買い物だったでしょう!

なぜなら現在の中古相場が50万円以上もするからです。

2010年以前に
「なにも考えないで」
「勢いで」

ドンキホーテにて新品でこの時計を購入した人も時計買取店に持っていけば買った値段より10万円ぐらい高い値段で売れるかもしれません。

基本中の基本の時計、サブマリーナ16610がこれだけ高価になったというのは嬉しいことです。

ダイバーズウォッチのお手本というデザイン性、つけ心地の良さ、メンテナンス性、そしてこの値上がり。

なにも特別なことを考えないで買った時計が、10万円近くの“利益”生み出している。
これぞ腕時計投資なのです!

デビューしてから20年、ロレックスブームの間でも10年もの間現行新品として数多くが販売された16610

持っている方はとっても多いと思います。

さぁ、16610のオーナーの皆様!

腕時計投資を始めるなら今です!

この時計を査定に出してみて、買った値段より高く売れることが分かれば、売って次の時計を買いましょう!

●この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。

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