2001年において特に注目されることは無かったものの、随分高級な存在として認識されていた三雲ブランド。
ヴァシュロンコンスタンタンといったら、今でも100万円以上は当たり前、という印象がありますが、時計ブームが起こってから3年程度だった2001年において、その印象はより顕著です。
しかし、時計雑誌に掲載された新品実勢価格を見ると、意外にもスポーツロレックスにプラスアルファという額で手に入り、2001年当時ポストロレックスとして注目されはじめたフランクミュラーのカサブランカより安かったのです。
オーバーシーズが登場したのは1996年ですから、2001年当時としては“いくらで売られているのか”を容易に知ることができたモデルです。
ライバルであるアクアノートの登場も1997年であるため同様です。
けれども、ノーチラスとロイヤルオークは1970年代のデビューであり、当時のノーチラス3800は1982年に登場してから長らく形が変わっていなかったため、比較対象とはならない存在。
ロイヤルオークも同じような扱いで当時新品で見かけたのは、その頃デビューしたオフショアのラバーベルトモデルばかり。
アクアノート・ロイヤルオーク・オーバーシーズ、と3兄弟的に扱われるこれらのモデル。
ロイヤルオークとオーバーシーズの実勢価格はほぼ同じだったのですが、ロイヤルオークの3針ブレスレットはあまり売っていませんでした。
そのため、実際に購入する比較対象(新品)となったのはアクアノートとオーバーシーズなのです。
2001年頃において、アクアノートの実勢価格は約90万円。それに対してオーバーシーズは約55万円だったため、とても買いやすい存在でした。
というよりも、三雲時計なのにスポーツロレックスにプラスアルファで買えるという印象でした。
ヴァシュロンコンスタンタンオーバーシーズ白文字盤ラージ42042/423Aの価格比較
時計名 | 状態 | 2001年秋頃の安値(主要販売店) | 期間 | 2017年3月の安値(楽天) | 変動した額 | 残存価額 |
---|---|---|---|---|---|---|
ヴァシュロンコンスタンタン オーバーシーズ 白文字盤 ラージ 42042/423A |
新品 | ¥545,790 | 15 | ¥767,800 | 222,010 | 140.68% |